元市議を“公選法違反”で逮捕 かつては職員にパワハラや暴言(2023年5月30日)

元市議を“公選法違反”で逮捕 かつては職員にパワハラや暴言(2023年5月30日)

元市議を“公選法違反”で逮捕 かつては職員にパワハラや暴言(2023年5月30日)

 暴言やパワハラで4回も辞職勧告が出された元熊本市議。公選法違反容疑で逮捕されました。

■議員時代に4回の辞職勧告

 元熊本市議会議員の北口和皇容疑者(65)。

 元熊本市議会議員・北口和皇容疑者:「私は本当に口が悪いです。悔い改めます」

 議員時代に4回の辞職勧告が出されたことのある人物です。

 元熊本市議会議員・北口和皇容疑者:「性格はそんなに悪くはありません」

 口は悪いが、性格は悪くないという自己認識。4回にわたる辞職勧告の理由は、市の職員に対する暴言やパワハラでした。

 北口和皇容疑者(市議当時の発言):「『すみません』とか、仁義を切ったらどうなんだと言っているんですよ、私は!」

 相手に対して謝罪を要求する音声。2017年には、市職員を罵倒し圧力を掛けるなど、27項目の不当要求行為が問題視され、特別委員会で追及されます。すると…体調を崩したのか退席。廊下にうずくまるなどしたのち、市議会の建物を後にしました。のちに、市職員に対する暴言を、次のように弁明。

 元熊本市議会議員・北口和皇容疑者:「市民の方を向いていない職員さんに対しては、きつく言ったと思います。市民の方を向いていない職員さんにしか言っていません」

 ところが、北口容疑者はパワハラ問題とは別に地方自治法で禁止されている「兼業」が発覚。議員を失職します。その後、失職について不服を申し立て、知事が裁決する形で復職しましたが、2019年の選挙に落選。今年4月の選挙でも落選していました。その4月の選挙で、公職選挙法に違反していた疑いです。北口容疑者と選挙運動員の河原龍哉容疑者(63)が逮捕されました。

■警察の調べに「よくわかりません」

 これまでたびたび、市職員に対する暴言・パワハラが問題視され、それとは別に兼業禁止規定に抵触するとして、議員を一時失職したこともある北口和皇容疑者。

 逮捕容疑は公職選挙法違反です。北口容疑者は河原容疑者らと共謀し、投票を呼び掛ける封書を選挙区内の世帯に大量・無差別に配布した疑いです。警察は少なくとも数千通の封書を郵便局から発送したと見ています。

 北口容疑者は複数回の任意捜査の求めに応じず、関係者に口裏合わせを指示するなどの行為が確認されたため、強制捜査に踏み切ったということです。

 調べに対し、北口容疑者は「よく分かりません」。そう話しています。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

ANNnewsCHカテゴリの最新記事