記録的円安で貿易統計も過去最大の赤字 家計負担増すばかり 輸入雑貨店から悲鳴の声も|TBS NEWS DIG

記録的円安で貿易統計も過去最大の赤字 家計負担増すばかり 輸入雑貨店から悲鳴の声も|TBS NEWS DIG

記録的円安で貿易統計も過去最大の赤字 家計負担増すばかり 輸入雑貨店から悲鳴の声も|TBS NEWS DIG

先月の貿易収支は記録的な円安の影響で2兆8100億円あまりと過去最大の赤字となりました。

輸入品の値上がりは止まらず家計負担は増すばかり。円安を止めるのか、政府・日銀の判断が問われています。

全国銀行協会 半沢淳一会長
「家計においては円安による輸入物価の上昇により」

日本商工会議所 三村明夫会頭
「急速な円安も相まって資源価格高騰が続く中」

記録的な円安、影響は広がり続けています。

財務省が発表した8月の貿易統計で、輸出額から輸入額を差し引いた「貿易収支」は2兆8100億円あまりと過去最大の赤字となりました。エネルギー価格の高騰や記録的な円安の影響で赤字は13か月連続です。

貿易赤字が拡大すると、企業などが支払いにあてるドルなどの外貨の調達を目的に円を売る必要が出てくるため、円安がさらなる円安につながる可能性があります。

輸入雑貨店の店主は頭を抱えています。

インポートインテリア・ドーノ 上田桐子店主
「これがいわゆる古典的なヴェネチアンガラス。もう利益が本当にないんですよ。結構いろいろ吸収してきたのが、もう限界に来ている」

イタリアからの商品の輸送費をドルで支払っているため、円安により輸入コストが増加。来月からは一部の商品で最大5割の値上げを決断しました。

たとえば、現在5万円台のレザーのテーブルマットは3割の値上げを予定しています。

インポートインテリア・ドーノ 上田桐子店主
「一括で仕入れたものがもう在庫がないので、プラス予約が入ってきてる状況なので、ちょっともう耐えられない」

いったいどこまで円安は進むのか。カギは政府・日銀の出方です。きのう鈴木財務大臣は為替介入について初めて踏み込んだ発言を…

鈴木俊一財務大臣
「これは例えば予告的にやるものではありません。そしてやったかどうかも普通は言わない。やるときは間髪入れずに瞬時に行う、こういうことだと思います」

また、日本銀行もきのう為替介入の準備のために市場参加者に相場水準をたずねる「レートチェック」を実施したことが分かっています。

TBSテレビ経済部長 木戸誠人
「きのう日銀がレートチェックを行ったのは144円90銭に近づいたときでした。政府も日銀も、この145円を防衛ラインと考えているとみられます」

145円の防衛ラインをめぐる政府・日銀と市場の神経戦は今後どうなるのか。

TBSテレビ経済部長 木戸誠人
「来週、日米でそれぞれ、金融政策を決める大事な会合があります。為替介入はめったに行わないからこそ抜かずの宝刀と言われているわけで、本当に政府日銀が刀を抜く事態となるのか、来週大きな山場を迎えます」

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