シダックスTOB騒動 急展開の裏には何が?取締役会内はなお対立続く シダックス創業者・志太勤氏に単独インタビュー|TBS NEWS DIG
給食大手のシダックスを巡り事業買収提案をしていたコロワイドが一転、提案を下げたことで急展開となったシダックス争奪戦。その背景には一体何があったのでしょうか。
きょうの東京株式市場。争奪戦の渦中のシダックスの株価は一時10%以上値下がりしました。そのわけは…
食品宅配「オイシックス」と外食大手の「コロワイド」が買収提案を次々と仕掛け、シダックス争奪戦に発展していましたが、その片方、「コロワイド」が一転、けさ、事業買収提案を取り下げたと発表したのです。
コロワイド
「このまま提案を行っていることが、シダックス社にとって混乱を招くと考えました」
コロワイドは、なぜ突然提案を取り下げたのか。きっかけは、3日前のシダックス創業者・志太勤氏のJNN単独インタビューでした。
シダックス 志太勤 取締役最高顧問
「コロワイドは我々とは違う業種、やっぱり一緒にいてもうまくいかない」
志太氏は、▼傘下に牛角や土間土間、大戸屋など外食チェーンを抱えるコロワイドと、▼病院や幼稚園などの給食が中心のシダックスでは業種が全く違うというのです。
シダックス 志太勤 取締役最高顧問
「受託するところと、自分でメニューを作ってサービスするのでは基本が違う。仕入れから違う、何から全部違う、それも互いのためにならないと思う」
このようにコロワイドの買収提案に否定的な姿勢を示す一方、志太氏が連携に意欲を示したのは、シダックスにTOB=株式公開買い付けを実施しているオイシックスです。
シダックス 志太勤 取締役最高顧問
「(シダックスは)病院給食だけが弱いから オイシックスに応援してもらって、野菜をどんどん我々に供給してもらう。そうするとシダックスは強くなる」
ただ、シダックスの創業家以外の取締役会は、今月5日に反対を決議。
さらにシダックスの柴山慎一取締役へのJNNの取材によりますと、創業家などを除く取締役会は、コロワイドが提案を取り下げたきょう時点でも反対方針を変えていないということです。
柴山取締役は、その理由について「オイシックスからの具体的な協業提案もない中で、オイシックスさんが親会社の大株主になることでガバナンス上公正な戦略検討が偏重する可能性がある」と説明しています。
シダックスへのTOB問題は、依然混乱が続いています。
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