天皇陛下 女王「国葬」参列へ イギリス留学時 女王とお茶も(2022年9月14日)

天皇陛下 女王「国葬」参列へ イギリス留学時 女王とお茶も(2022年9月14日)

天皇陛下 女王「国葬」参列へ イギリス留学時 女王とお茶も(2022年9月14日)

 日本政府は14日、イギリス政府から国葬の招待状が届いたことを明らかにしました。

 松野官房長官:「来る9月19日に執り行われる、英国エリザベス女王の国葬に、英国王室の招待を踏まえ、天皇皇后両陛下にご参列を願うことと致しました。日程は9月17日にご出発。20日にご帰国を予定しています」

 両陛下の参列が発表され、機内泊を含め4泊の日程になる見込みです。

 宮内庁によりますと、エリザベス女王が亡くなった直後の今月9日から3日間、両陛下と上皇后ご夫妻がそれぞれ喪に服されていました。

 天皇陛下にとって即位後、初めてとなる海外訪問です。

 1983年から、イギリス・オックスフォード大学で2年間学ばれた陛下。

 自身の著書「テムズとともに」のなかで、ロンドンのバッキンガム宮殿に招かれた際、エリザベス女王とお茶をともにしたと記されています。

 「テムズとともに」から:「アンドルー王子、エドワード王子も同席され、しばらくくつろいだ雰囲気のもと、楽しいひと時を過ごさせて頂いた。女王陛下自らがなさって下さる、紅茶の淹れ方と、紅茶とともに並ぶサンドイッチやケーキの組み合わせに興味をひかれた」

 イギリス留学は学業だけでなく様々な交流を深め、等身大の学生として、自由な青春時代を過ごされた思い出の場所。

 浩宮さま(当時):「オックスフォードの学生として大いに人生を楽しみました。最後に再び感謝の気持ちを伝えるとともに、イギリスの人々、特に滞在中にできた多くの友人の幸せを祈ります」

 充実したイギリスでの留学中、特に女王とは、バルモラル城に招かれ、数日間、家族のように一緒に過ごされたとも回顧されています。

 浩宮さま(当時):「オックスフォードの2年間のカレッジでの生活の結果だと思いますけれども、自分でものを考え自分で決定し、自分で行動に移す。そういった事はできるようになったのではないかなと思います」「(Q.“この人なら”という女性に巡り合えた?)まだないです」

 また、皇太子時代にもイギリスを訪問し、女王が週末等を過ごすウィンザー城を見学されました。

 図書室では、過去に日本の皇室から贈られた象牙の扇子や刀など、所蔵品をご覧になりました。

 この時、エリザベス女王やチャールズ皇太子などから雅子さまのご懐妊について、お祝いの言葉を受けたことも述べられました。

 皇太子殿下(当時):「王族の方々、今回訪れました様々な場所で本当に色々な方々から心温まる祝意を頂いたことを大変うれしく思います。今回は単身で来ることになりましたけれども、次回はぜひ、2人で一緒に来ることができたらと思っています」

 そして陛下とともに今回、国葬に参列する見通しの皇后さまも外務省に勤めていた際、オックスフォード大学に留学されています。

 時は違えど、イギリスは天皇皇后両陛下にとって、ゆかりの地。

 両陛下揃っての外国訪問はトンガ国王戴冠(たいかん)式以来となります。

 また、長女の愛子さまも2018年、イギリス・イートン校のサマースクールに参加。

 イギリス留学で一回り大きく成長されたようです。

 陛下は今月9日、エリザベス女王の死去を受け、お気持ちを発表されました。

 天皇陛下のお気持ち(9日):「我が国との関係においても、女王陛下は両国の関係を常に温かく見守って下さり、英王室と皇室の関係にも御心を寄せて下さいました。私の英国留学や英国訪問に際しても、様々な機会に温かく接して頂き、幾多の御配慮を頂いた事に重ねて深く感謝したいと思います」

 国葬の参列を巡っては、日本政府は当初、岸田総理の参列を検討し、トラス新首相との会談も模索していました。しかし、招待状が届いたことを踏まえ、調整した結果、両陛下の出席が決まり、総理の参列は見送られることになりました。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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