エリザベス女王の国葬は五輪を上回る規模に…警備や当日の行列はどうなる?スコットランドでの弔問では14時間待ちも|TBS NEWS DIG

エリザベス女王の国葬は五輪を上回る規模に…警備や当日の行列はどうなる?スコットランドでの弔問では14時間待ちも|TBS NEWS DIG

エリザベス女王の国葬は五輪を上回る規模に…警備や当日の行列はどうなる?スコットランドでの弔問では14時間待ちも|TBS NEWS DIG

イギリスの現地時間19日午前11時からウェストミンスター寺院で行われるエリザベス女王の国葬。現地メディアによると、五輪を上回る史上初の規模となる可能性があるということです。当日の警備やマナー、政府の注意喚起などを解説します。

■国葬“史上初”の規模に人気のスポーツも一部試合延期に

ホラン千秋キャスター:
亡くなったイギリスのエリザベス女王に多くの方がお別れを伝えたいと思っています。イギリス北部スコットランドのエディンバラにあるエリザベス女王のひつぎですが、現地時間13日の午後におよそ600キロほど離れたロンドンに空軍機で移送されます。

国葬は19日午前11時からウェストミンスター寺院で執り行われますが、史上初の規模になりそうです。地元メディアによりますと在位70年ということもあり、規模は五輪を上回る可能性があるということです。さらにAFP通信によりますと海外要人は約500人が参列する見通しです。この中には天皇陛下もいらっしゃいます。バイデン大統領も出席の意向だということです。

多くの方が参列すると警備も大変厳しくなりますがロンドン警視庁によりますと、現在毎日1万人の警察官を動員してこのエリアの警備にあたっているそうです。

さらにスポーツにも影響があるようなんです。サッカープレミアリーグの今週末の試合を一部延期するそうです。週末の試合は厳重な警備が必要になりますが、試合を延期することによって普段プレミアリーグの警備に当たっている人員を国葬関連の警備に回すことができるので、かなり荘厳な雰囲気の国葬になるのだろうという感じがします。

井上貴博キャスター:
多くの人が集まるということはテロの標的にもなりやすいのでしっかりと警備をするということですね。

星浩コメンテーター:
世界中から要人が集まりますからね。長い目で見るとイギリスは大英帝国のときから比べれば国力はずっと下がってきてますよね。エリザベス女王はこの70年間、国力が下がるなかで国民を励まし続けたところが偉大さだと思うんです。よくイギリスが誇るソフトパワー(※文化の力で他国の理解や支持を得る力)は二つあって、一つは「BBC放送」、もう一つは「王室」と言われていて、なるほどなという気がします。

井上キャスター:
王室と公共放送が肩を並べているんですか。

星コメンテーター:
BBC放送は質・量ともにレベルが高いですから。ソフトパワーを担っているBBCと王室というのはイギリス人の知恵の結晶のような気がしますね。

■お別れの花は堆肥、メッセージは定期的に回収一般弔問は厳重なセキュリティ

ホランキャスター:
バッキンガム宮殿前や隣接する王立公園には花やメッセージがたくさん寄せられています。この花は葬儀後に堆肥にしてメッセージは定期的に回収するということなんですが、これは持ち込みご遠慮くださいという注意がなされているものがあるんです。それがクマのパディントンのぬいぐるみだということなんです。

エリザベス女王の即位70周年を記念して女王と映像で共演したイギリスの国民的なキャラクターであるパディントンのぬいぐるみを花とともに供える方がいらっしゃるそうなんです。ぬいぐるみはどのように取り扱うかが難しいということで、王立公園のホームページでは、テディベアや風船のお供えはご遠慮くださいと呼びかけがなされています。

一般弔問はエディンバラで行われていますがロンドンでの一般弔問は14日から19日、国葬の当日までウェストミンスター寺院近くのホールで行われます。ただセキュリティが大変厳重で空港レベルの保安検査があるそうなんです。

▼持ち込みは小型バック一つ(開口部が1か所のもの)
▼政治的・気分を害する言葉が書かれた衣服はNG“適切な服装で”

ロンドンでは大変多くの方が弔問に訪れる見通しになっています。スコットランドでの弔問の行列は数キロにわたり14時間待ったという人の声もありました。そのため政府は注意喚起を行っています。

▼行列は常に動くため座ることが困難「子連れの方はよく考慮を」
▼行列のルートにはお店が少ない「食料や飲料、携帯電話の充電器を忘れずに」
▼誰かの代わりに並ぶ、私物を放置することはNG

かなりしっかりと準備や覚悟を持ってお別れに臨むという状況になりそうです。

井上キャスター:
イギリスで言えば王室、そして日本では皇室ですがやはり弔意を示したいという気持ちはすごくわかる気がします。

星コメンテーター:
イギリス人のマナーがどうなるかちょっと見物ですね。フランス人は1人でも列を乱す、イギリス人は1人でも列に並ぶと言われていますが、そういう整然としたマナーがここでも発揮できるかどうか。

エリザベス女王は生前、「私は政治とは一線を画しているので法律や予算を国民に言い与えることはできないけれど私は心、ハートを国民に伝えることができる」というようなことを言っていましたが、そういう意味で国民とハートで繋がっているという感じはしますね。

井上キャスター:
ここ最近イギリス王室は、スキャンダルなどでかなり厳しい時期もありましたが…(https://newsdig.tbs.co.jp/list/article?id=jnn-20220913-6040141)

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