【独自】甲子園“喫煙”県議「うっかり吸った」 生徒「副流煙で気分悪い」の証言否定(2022年9月12日)
甲子園で、高校野球の応援をしていた熊本県議が、禁煙の観客席で加熱式たばこを吸っていたことが分かりました。番組の取材に対し、県議は「うっかり火を付けてしまった」と謝罪しました。
■生徒「副流煙で気分が悪い」と訴え
観客席で足を組みながら、左手に加熱式のたばこを握りしめる白髪の男性。熊本県の井手順雄県議(63)です。
先月18日、井手県議は、母校である九州学院高校の試合の応援団の一員として“甲子園球場”に来ていました。
球場内は喫煙所を除き、禁煙です。
学校関係者:「チアダンス部の生徒が『副流煙で気分が悪い』と訴え、確認すると井手県議が加熱式たばこを吸っていて『吸わないで下さい』と注意をした」
県議会議長を務めたこともある井手県議。政治信条には「子どもたちが健やかに育つよう社会全体の実現」と子どもの教育・福祉について掲げています。
学校関係者:「喫煙のせいで、気分が悪くなっている生徒もいるので許せない。子どもたちの晴れの舞台だったのに。大人としての在り方をきちんとしてもらいたかった」
■井手県議「無意識に吸った」と釈明
子どもの教育・福祉を掲げる議員がなぜ?10日、電話取材に応じた井手県議は、次のように話しました。
井手県議:「(Q.試合の観戦中に加熱式たばこを吸った?)はい、そういうことです。間違いないです、すみません。甲子園というか、球場は禁煙というのは分かっております」
禁煙と知りながらも、「初回に5点取られ、ダメだなと思い、無意識に吸った」と釈明します。
井手県議:「つい、うっかり。うっかりと言いますか。試合に集中して、つい火を付けていたという状況」
学校関係者は、体調が悪くなった生徒がいたと証言。ところが井手県議は「そういうことはない」と明確に否定します。
井手県議:「どういった根拠というか、私は分かりませんけども、おっしゃるけども、どの方が、どう言ったんですか。生徒は結構離れていましたよ。4メートルから5メートルは離れていましたね。写真を見たら分かると思いますが、生徒は写ってないでしょ」
映像をよく見ると、井出県議が座る席の通路を挟んだ前の列に学生らしき姿があります。さらに…。
井手県議:「(Q.隣に子どもが見えるんですが)それは、私の知り合いです。はい、分かりました。申し訳ございません。もう、弁解は致しません」
周囲の話と食い違うのは、これだけではありません。
学校関係者:「注意したが、その後もたばこを複数回吸っていた」
井手県議:「(Q.どれぐらい吸った?)1本です」「(Q.その後は吸っていない?)はい、そういうことです」「(Q.注意されたのは1回?)はい。そう記憶しております」「誰か分かりませんけども『ここは禁煙ですよ』という話をされまして『ああ、すんません』『はいはい、すんません』ということで、やめたっていう状況です」
そして、注意された後、吸っていたのは「たばこ」でなく、見た目がそっくりな「禁煙パイプ」をくわえていただけだったと説明します。
井手県議:「私が持っている禁煙グッズは、ペパーミント系のやつを、そこ(本体)に差すんですよ。(たばこと)同じ形状のやつを。電気(電源)はつけません。それを吸えば、ペパーミントの味がする」
■井手県議「私の不注意です」
6日、甲子園でのプロ野球の観客席の様子です。
喫煙しているのは井手県議ではありませんが、「加熱式たばこ」は灰が出ないためか、禁煙を破る人がたびたび目撃されています。
撮影者:「どっかから(たばこの)においがするなと。真横だった。後ろに小さい子どももいたし、僕も小学生の息子を連れていたので、気分は悪かったですよね」
井手県議は、今後について「信頼回復に向けて、精進して頑張っていきたい」としています。
井手県議:「できるだけ禁煙しようと。本来ならば、ほぼ毎日、喫煙所で吸っているんですよ。家でも吸っていません、家族といる時は。ついつい興奮して、ついつい吸っていたという状況。本当に、もう私の不注意です」
(「グッド!モーニング」2022年9月12日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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