川の底から600年前の仏像が…“水中の楼閣”も…中国で記録的な干ばつ “異常気象”の原因は?|TBS NEWS DIG #shorts

川の底から600年前の仏像が…“水中の楼閣”も…中国で記録的な干ばつ “異常気象”の原因は?|TBS NEWS DIG #shorts

川の底から600年前の仏像が…“水中の楼閣”も…中国で記録的な干ばつ “異常気象”の原因は?|TBS NEWS DIG #shorts

記録が残る1961年以降、最も暑い夏となった中国。南東部の江西省にある中国最大の淡水湖・鄱陽湖では“水中の楼閣”と言われる遺跡・落星墩がむき出しになり、重慶市では川の底にあった約600年前の仏像が姿を現しました。こうした異常気象ともいえる原因について、気象予報士の森田正光氏は「偏西風の蛇行」と指摘。また海水温の上昇が風の流れに影響を与えているといいます。

■最も暑い夏となった中国 重慶市では川の底から600年前の仏像が…

寺島宗樹記者
「私が今歩いている場所、実は湖です。暑さで水が干上がってしまいました。この先には水に浸かっているはずの古跡がむき出しになっています」

中国・南東部の江西省にある中国最大の淡水湖・鄱陽湖(はようこ)。1000年の歴史を持つ遺跡・落星墩(らくせいとん)は“水中の楼閣”と言われています。

情報と映像に違和感を覚えると思いますが、水が満ちていた時の様子を見ると、“水中の楼閣”と言われる通り周囲が広大な湖であることが確認できます。

こんな時だからと商機を見いだす人も…。

「手絞りレモン茶~手絞りレモン茶~」

店主
「本業はこれじゃないですけどね。多い日はいくら売れるんだっけ?」

店主の夫
「この前は1日1000元(約2万円)売れたよ」

中国メディアによると、江西省は8月の平均気温が例年より3.6度高く、降雨量は9割も少なかったといいます。その結果、江西省全体で400万人以上が影響を受け、経済損失は農業を中心に日本円で946億円以上に上るということです。

記録が残る1961年以降、最も暑い夏となった中国。最高気温が45℃を記録(重慶市)するなど、中国国内では猛暑の影響によっていくつもの川や湖が干上がり、約600年前の仏像が姿を現すことも。

また雨不足で水力発電の発電量が減り、電力がひっ迫しました。水不足を解消するために人工的に雨を降らせるロケットを何発も打ち上げた地域(中国・湖北省)がある一方で、記録的な大雨により洪水被害が発生している地域もあります。

■“異常気象”の原因は「高い海水温」 今年は偏西風が大きく蛇行

こうした異常気象とも言える原因は何なのでしょうか。
気象予報士の森田氏は「今年は偏西風が大きく蛇行したことによって、気温が高くなる地域と雨量が増える地域が“二極化”している」と指摘します。

偏西風を蛇行させる原因となっているのが…。

気象予報士 森田正光さん
「海水温が非常に関係していると思いますね。特に今年の場合は東シナ海全体の水温が記録的に高い。表面だけではなくて、海の底の方まで高いので、それが上空の風の流れに影響を与えていると思いますね。海水温の異常というのは長期的に続いたりします。そのことが今一番問題だというふうに思いますね」

「数十年に一度」が何度も起きている日本も他人事ではいられません。

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