外交姿勢は“対ロ強硬派”…英国史上3人目の女性首相へ(2022年9月5日)

外交姿勢は“対ロ強硬派”…英国史上3人目の女性首相へ(2022年9月5日)

外交姿勢は“対ロ強硬派”…英国史上3人目の女性首相へ(2022年9月5日)

イギリスのジョンソン首相の後任を決める与党・保守党の党首選で、エリザベス・トラス外相(47)が当選しました。イギリス史上3人目となる女性首相になります。47歳というのは、その中でも最年少です。
次期首相に決定・トラス外相:「“自分の人生を決める自由”“低い税率”など、党の政策を国民は支持したからこそ、3年前に大量の票を投じた。党首として、私は有権者との約束を果たすつもり」

トラス氏は、国会議員になってまだ12年。その間、外相や法相など、いくつもの閣僚ポストを歴任してきた“ホープ”です。外交姿勢は、保守党の中でも特に強硬派です。ロシアに対しては、ウクライナ侵攻が始まる前から、何度も強く警告してきた人です。
次期首相に決定・トラス外相(侵攻開始3カ月前):「ロシアによるウクライナへのいかなる侵略も、深刻な影響と代償を伴う」
次期首相に決定・トラス外相(侵攻開始2週間前)「ロシアがウクライナに侵攻すれば、ウクライナ国民は戦うでしょう。そうなれば長い紛争になる。イギリスと同盟国は、ロシアの個人と団体に厳しい制裁を科す」

その強硬姿勢から「“鉄の女”サッチャー元首相の再来」と取り上げられることも多いのですが、トラス氏は「女性政治家が、常にサッチャー氏と比べられるのはもどかしい。私は私だ」と語っています。

トラス氏、保守一辺倒かというと、そうでもありません。大学生のときは、中道派の政党に所属。王政の廃止を訴えたこともありました。

EU離脱をめぐっては、もともとはEU残留派でしたが、国民投票で離脱派が勝利すると、立場を翻しました。
大学時代からトラス氏を知る経済問題研究所・リトルウッド所長:「トラス氏はEU離脱の国民投票では残留派だったが、結果をすぐに受け入れた。ほかの多くの政治家と違い『次に何ができるか』前に進みました」

いま、イギリスは、歴史的インフレや、エネルギー価格の高騰と向き合いながら、ロシア包囲網の先頭にたっている状態です。
次期首相に決定・トラス外相:「わが友 ボリス・ジョンソンにも感謝を述べたい。あなたはEU離脱を実現し、ワクチンを送り出し、ウラジミール・プーチンに立ち向かいました。みなさん、私たちは結果を出す」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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