再び起きた“悲劇”国が「人数確認」通知も…バスに5時間“放置”か 3歳園児死亡(2022年9月5日)

再び起きた“悲劇”国が「人数確認」通知も…バスに5時間“放置”か 3歳園児死亡(2022年9月5日)

再び起きた“悲劇”国が「人数確認」通知も…バスに5時間“放置”か 3歳園児死亡(2022年9月5日)

静岡県牧之原市の認定こども園『川崎幼稚園』で、3歳の女の子が送迎バスの中で倒れているのが見つかり、その後、死亡が確認されました。死因は熱中症とみられ、5時間以上バスに取り残された可能性があります。

事態が発覚したのは、5日午後2時15分ごろ。園から消防に「バスの中で意識のない子どもがいます」と通報があったといいます。

川崎幼稚園は60年あまりの歴史があり、5月時点で158人が在園しています。

ワゴンタイプの中型バスの中で、意識を失い、倒れていたのは、この園に通う河本千奈ちゃん(3)です。病院に運ばれましたが、約1時間後に死亡が確認されました。

5日、牧之原市の最高気温は30.5度。さらに、南から湿った空気が入ってきた影響で、昼以降の湿度は70%という蒸し暑い一日でした。

5日朝にハンドルを握ったのは園長(73)でした。加えて、補助員として派遣職員も乗り込み、2人で子どもたちを迎えに行ったといいます。

8時半ごろ、死亡した千奈ちゃんを含む6人を乗せ、バスは8時50分に園に到着しました。そして、午後2時10分ごろ、帰りの準備のためにバスを出したところ、車内に千奈ちゃんが倒れていたのが見つかりました。

送迎の車内に取り残され、子どもが命を落とす事件は、過去にも起きています。

2007年には、北九州市で、当時2歳の男の子が、保育園の車に4時間近く取り残され、亡くなっています。

約1年前には、福岡県中間市でも、保育園の送迎バスに、当時5歳の男の子が約9時間も置き去りにされ、熱中症で死亡しました。その後、子どもたちの人数確認を怠るなど、保育園のずさんな安全管理が明らかになっています。

こうした事件を受け、厚労省や文科省などは、去年8月、保育園や幼稚園などに、このような通知を出しています。

子どもの出欠状況に関する情報について、保護者への速やかな確認および、職員間における情報共有を徹底すること。子どもの人数確認について、ダブルチェック体制を取るなど徹底すること。乗車時や降車時に、座席や人数を確認し、職員の間で共有する。

今回の対応はどうだったのでしょうか。静岡県によりますと、乗車時には、補助員が子どもの人数などを確認していましたが、降りる時には確認を怠ったといいます。そして、5日は、園長が急きょ、普段の運転手と代わり、ハンドルを握っていたといいます。

県は、確認が不足していた可能性があると指摘しています。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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