気象庁「島しょ部で電柱倒壊も」台風11号・九州北部に接近(2022年9月5日)

気象庁「島しょ部で電柱倒壊も」台風11号・九州北部に接近(2022年9月5日)

気象庁「島しょ部で電柱倒壊も」台風11号・九州北部に接近(2022年9月5日)

台風11号は6日午後10時、大型で強い勢力を保ったまま、長崎県五島市の西約190キロの位置にあり、時速30キロで北東へ進んでいるとみられます。

五島市は暴風域に入ったとみられます。午前中、まだそれほど台風の影響は感じられなかった五島市ですが、避難所には、高齢者がグループで避難してきました。
避難してきた人:「私のいるところは、風が当たるので怖くて。1人だから家にいられない。みんなに連れてきてもらった」
避難してきた人:「いざというときは、お互い『一緒に行こうね』と言っていて。怖いですもんね」

接近する長崎市でも、台風への備えが進んでいました。2日前に船を避難させた漁師が、ロープのチェックを行っていました。
柏木水産・木室晃一さん:「風が一番、怖いですね。ロープが切れて船が流されたら、船が壊れるので、そうしたら仕事にならない」

気象庁は、会見で、厳重な警戒を呼び掛けました。
気象庁・岸本賢司主任予報官:「九州北部地方では、5日夜から6日午前中にかけて、線状降水帯が発生し、大雨災害の危険度が急激に高まる可能性がある。不要不急の行動・外出はなるべく避けるように。九州北部地方の島しょ部では、一部の電柱が倒壊したり、建物の一部が広範囲に飛散する恐れもある。猛烈な風が吹いて、猛烈なしけとなる」

長崎市近郊のホームセンターでは、防災用の商品が、次々と売れていました。
OKホーム&ガーデン長与店・村部貴文店長:「ライトの売り場は、売り切れてしまっている。カセットコンロの本体は完全に売れてしまった。養生テープは、きのう2100個、全部で4000~5000個は仕入れている。今回の台風で。最近の被害が甚大化しているので、そういうのもお客さんはよくわかっている」

県中央部に位置する大村市は、おととし7月、線状降水帯による豪雨で、大きな被害が出ました。山添さんの田んぼも浸水被害にあい、いまだに復旧できていません。
山添梨園・山添満俊さん(64):「最近は異常気象みたいな感じが、けっこうあるので、これまでの経験が役に立たないというか。今まで降らなかったような雨が降ったりするから怖い」

山添さんは、果樹園も持っています。もし、実が落ちたら、廃棄するしかないので、やむを得ず、収穫することにしました。
山添梨園・山添満俊さん(64):「梨自体は下にひくだけでは落ちない。上に持ちあげれば、簡単に取れるのが梨、揺れるのが一番よくない。うちは(例年)9月15日ぐらいまで収穫。色付きを見て取るが(今年は)一斉収穫。本当は、収穫最盛期に取りたいというのが本音としてはあるが、落とすよりはねという感じで。構えても、どうしようもないから」

台風に備え、交通機関は、5日夜から計画運休を始めました。6日は、関西から九州にかけて広い範囲で、鉄道の計画運休などが予定されています。
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