「税金のムダ使い…」批判殺到から一転【イカキング】経済効果6億円の新名所に!全国で批判を乗り越え成功したものとは…|TBS NEWS DIG
全長13m、高さ4m、重さ5t。地元の名産・スルメイカを模したモニュメント【イカキング】
総費用2700万円のうち、2500万円は新型コロナ対策の臨時交付金を利用して、去年の4月に設置されました。
当初は…「税金のムダ使い」や「イカを見たい人がいるのか?」など批判殺到でしたが、今では経済効果6億円を生み出す人気観光地に!調べてみると、全国には批判から大成功を手にしたサクセスストーリーが色々とありました!
■イカキング経済効果6億円 批判の声→謝罪の声に 石川・能登町
上村彩子キャスター:
建設当初は「税金の無駄遣いだ。イカ見たい人いるのか?」という声も相次ぎました。私たちメディアも批判的に取り上げることもありましたが、現在SNSでは「謹んで謝罪いたします」「すごいね!イカキング!」と称賛の声がみられます。
井上貴博キャスター:
本当に税金の無駄遣いだと思っていましたし、謝罪するしかないですけど、このアイデアはむしろ“あっぱれ”だったんですかね。
オンライン直売所「食べチョク」秋元里奈 代表:
どちらかというと、イカキングにすごく熱量を持った人が裏にいるんだなと思いました。批判されてもやり通して、結果的にはその批判が宣伝になったというか、取り上げられたことでこれだけ(効果が)出ているので、中の人がやりきったのがすごいと思います。
ホラン千秋キャスター:
新型コロナウイルスの交付金だと言われたら、それに関連したものに使うのが筋だと思ってしまいますが、勇気ある使い方をすることでそれ以上のお金を生む。この決断をされた方はすごい勇気だなと思います。
上村キャスター:
では、このイカキングのように批判的な声を乗り越えて成功したサクセスストーリーを見ていきましょう。
■せんとくん「純粋に気持ち悪い」→「慣れたらかわいい」
まずは「純粋に気持ち悪い」と言われた、せんとくんです。
2008年に誕生。そもそもは奈良の平城遷都1300年祭の公式マスコットとしてデザインされました。鹿の角を生やした童子ですが、最初は「純粋に気持ち悪い」と批判の声が相次ぎました。しかし、その批判の声も含めてメディアに取り上げられたことで知名度がアップ。批判の声が「慣れたらかわいい」という声に段々変わっていきました。
その結果、役目を終えた後も2011年から奈良県の公式マスコットに就任。誕生から10年間の経済効果は約2105億円との試算があります。(宮本勝浩関西大学名誉教授による試算)
そして、せんとくん、公式マスコットということで県の職員としても活動しているわけですが、県知事からの評価は…
奈良県 荒井正吾知事
「入庁直後はたたかれたが、立派に戦って成長した。県職員の見本だ」
最近のせんとくんは、県の大きいイベントにはほぼ参加しています。年賀状はせんとくん宛のものが約370枚も届きます。2月12日の誕生日には、県内だけではなく県外からもプレゼントや手紙などが届く大人気キャラクターです。
井上キャスター:
どういうアイデアだったのかも伺ってみたいと思います。これが狙いだったのか、はたまたラッキーパンチだったのか。
秋元代表:
何か違和感を残そうとしてのこのキャラクター設定なのか、純粋に慣れたらかわいいと思ったのか、気になりますよね。
■「札幌に地下鉄、熊でも乗せるつもり?」反対を押し切った名言とは
「ゼンコ(お金)さえ払えば熊でも乗せる」
こちら1971年に開業した札幌市営地下鉄建設時に交わされた言葉です。札幌市交通局の局長が地下鉄の建設に向けて国と交渉を行ったんですが、とても困難な道のりだったそうです。
当時、札幌市の人口は約80万人でした。実は人口100万人以下の都市に地下鉄建設の前例がなかったそうで、国から反対されていました。国が計画の見直しを求めたときに、こんな言葉がありました。
国「そんなところに地下鉄を走らせて、熊を乗せるつもりですか?」
それに対し札幌市交通局局長が「ゼンコ(お金)さえ払えば熊でも乗せてやりますよ」と、熱意たっぷりの返しをしたわけです。その後、この局長の熱意や、札幌冬季オリンピックなどが追い風となって1968年に地下鉄建設の許可が下り、1971年に開業となりました。
札幌市出身者
「大雪のときは徒歩だとつらいし、車での移動も渋滞がひどい。地下鉄は生活に欠かせない存在」
井上キャスター:
局長かっこいいですね。昇進されてるかしら。かっこいい。
■「UFOうどん作って」→「末代までの恥だ」 石川・羽咋市
「末代までの恥だ」
こんな言葉も飛び出したのは石川県羽咋市です。1980年代後半、人口約2.8万人、高齢化率14.2%の高齢化が進んでいる町でした。町おこしが必要だと動いたのが、元臨時職員の高野誠鮮さんです。地元の古文書を読んでいたところ、「麦わら帽子のようなものが飛んでいた」という一文を発見しました。
怪しい飛行物体か!と思った高野さん。UFOで町おこしを思いつきました。
「UFOうどんを作って」と地元のうどん屋さんにお願いしたら、うどん店の方に「…(https://newsdig.tbs.co.jp/list/article?id=jnn-20220831-6037793)
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