男児20人に性的暴行など 元ベビーシッターに懲役20年判決 「子ども達を守れ」保育・教育現場に“日本版DBS”制度求める声|TBS NEWS DIG
男の子20人に対して性的暴行を加えた罪などに問われた元ベビーシッターの男に懲役20年の実刑判決が言い渡されました。相次ぐ子どもたちの性被害を受けて、保育や教育の現場に犯罪歴を証明する制度の導入を求める声が高まっています。
裁判官
「犯行は、信頼される立場を利用し、被害者の性的知識の未熟さにつけ込んだ悪質なもの」
元ベビーシッターの橋本晃典被告(31)は、シッターの派遣先やボランティアとして参加したキャンプ場などで男の子に性的暴行を加えた強制性交の罪などに問われています。被害にあったのは当時5歳から11歳までの男の子ばかり、20人。東京地裁は懲役20年の実刑判決を言い渡しました。
橋本被告が登録していたのは、親とシッターをつなぐマッチングアプリ「キッズライン」。この「キッズライン」をめぐっては、橋本被告とは別の男性シッターもわいせつ事件で有罪判決を受けています。そのシッターから被害を受けた女の子の母親がJNNの取材に応じました。
当時5歳の娘が性被害にあった母親
「最初は男性なので大丈夫かなと心配はあったが、保育園の担任の先生が男性で、娘が男性の保育士に慣れていたこともあった」
おととし、新型コロナのため保育園が休園し、シッターに頼らざるを得ず、5歳と1歳の娘2人の世話を10回ほど頼みました。しかし、キッズライン側から突然、「仲介できなくなった」と言われました。そのことを娘に告げると…
当時5歳の娘が性被害にあった母親
「顔がすごく明るくなって、『あぁよかった』って言ったので、これは絶対に何かあったなと思って。『もしかしてお股を触られたりされた?』と聞いたら、『うん』と答えてくれた。(被害が発覚せずに)被害にあっていたにもかかわらず、『ありがとうございました』とお礼を言っていたのかと思うと、本当に恐ろしい」
相次いだわいせつ事件に、一般の男性シッターたちは困惑を隠せないといいます。
男性ベビーシッター
「ニュースを見たときは残念。世間で男性の保育士はこうだという印象にも多分つながったと思う」
ベビーシッターの研修を行うNPOでは、事件を受け、「性教育」に取り組んでいます。このNPOの代表は、子どもと関わる職業で性犯罪歴がない「無犯罪証明書」の提出を義務付ける「日本版DBS」と呼ばれる制度の導入を求めています。
ベビーシッターの研修を行うNPO 参納初夏代表
「シッターさんが働くうえで、登録するときにその人の犯罪歴があるかどうか調べようがなく、保護者が個人のシッターを利用するときにも犯罪歴を調べる術がない」
共働きが主流となり、ベビーシッターに頼らざるを得ない人が増えるなか、子どもたちを性犯罪から守るための仕組み作りが急がれます。
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