「抗原検査キット」ネット販売解禁前になぜ買える?…“研究用”国の承認なし注意(2022年8月25日)
新型コロナウイルスの第7波で、感染が急拡大し、検査が受けにくい状況が続くなか、厚生労働省は、国が承認した抗原検査キットのインターネット販売を解禁することを決めました。
■現在ネット購入できるのは“研究用”
早ければ今月中にも販売が始まる見通しです。ところが…。
20代:「(Q.抗原検査キット買ったことありますか?)あります、あります。アマゾンで買いました」
この女性は、すでにネットで検査キットを購入したというのです。実は今、検査キットは2種類のものが出回っています。
一つは、国の承認を受けた「医療用」のもので、必ず「体外診断用医薬品」と記載があります。
近く解禁されるネット販売では、メールやビデオ通話などで薬剤師の説明を受ける必要があります。
もう一つは、承認を受けていない「研究用」と称したもので、今、ネットで販売されているのはすべてこのタイプです。
厚労省は、精度が不確かなため使用しないでほしいと、注意を呼び掛けています。
■「陽性」も“研究用”では「陰性」に
医療機関で陽性が確認された後に、研究用の抗原検査キット2種類を使ってみたという会社員の女性は、次のように話します。
会社員(20代):「陽性2日目。たぶん、一番ウイルスが増えているだろうという時に、(研究用を)ちょっと比べてみて。露骨に、あまりにも結果が偏るというか」
陽性が確定しているにもかかわらず、一つは陰性を示す結果になったといいます。
女性の勤める会社では、会社から配布された研究用のキットで感染の有無を判断し、実際は「陽性」にもかかわらず「陰性」だと思って出勤していた社員も、少なからずいたといいます。
ただ、会社が配布したという研究用の抗原検査キットをよく見ると、「診断等の目的では使用しないで下さい」という注意書きがあります。
20代:「初めて知りました。びっくりです。『研究用』でも、ちゃんと陰性・陽性が分かって。それが判断基準になると思っていました」
40代・30代:「『研究用」だったら、わざわざ…売る必要はないかなと。今後、改善されることであれば、安心です。分かりやすく、表示してもらいたいと思う」
(「グッド!モーニング」2022年8月25日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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