解熱剤も咳止めも… 感染拡大で“薬不足のドミノ倒し”|TBS NEWS DIG

解熱剤も咳止めも… 感染拡大で“薬不足のドミノ倒し”|TBS NEWS DIG

解熱剤も咳止めも… 感染拡大で“薬不足のドミノ倒し”|TBS NEWS DIG

きょう、日本医師会の会長が示したのは、新型コロナによって起きている深刻な“薬不足”への危機感でした。

日本医師会 松本吉郎会長
「医療現場からは(解熱剤の)アセトアミノフェン製剤等の不足が起こり、非常に対応に苦慮している声が届いております」

「カロナール」など、小さい子どもなどによく使われるアセトアミノフェン製剤の解熱剤の不足が続いているというのです。さらに、街の薬局では・・・

遠山薬局 遠山伊吹薬剤師
「ドミノ倒しのように、他の代替の解熱剤や咳止め、喉の痛み止めなんかも欠品しています」

ほかの薬にまで“不足のドミノ倒し”が起きていました。

東京・中野区の薬局。この日、わざわざ福岡の系列店からもらってきたというのが・・・

遠山薬局 遠山伊吹薬剤師
「欠品している、お子様用のカロナールの粉薬を系列店から融通してもらいました」

第7波による感染拡大以降、新型コロナの患者に処方されることも多い、解熱鎮痛剤「カロナール」の入荷が難しくなってるというのです。

遠山薬局 遠山伊吹薬剤師
「毎日発注はかけているのですが、毎日欠品の連絡がきているので、もう底をつきるような状況です」

「カロナール」は子どもの解熱剤としてよく使われるため、小さい子供を持つ親からは・・・

4歳男児の母親
「薬、手に入らないってことを耳にすると、不安だったり心配だったりっていうのはありますね」

さらに、足りない薬は「カロナール」にとどまらないといいます。

遠山薬局 遠山伊吹薬剤師
「カロナールの代替えの薬として、ロキソプロフェンがあるのですが、カロナールがなくなることでロキソプロフェンの需要が増してしまって、こちらも入荷がストップしています」

カロナールが不足したことで、今度は別の系統の解熱剤の需要が増えて、その薬が不足する事態になっていました。そして、自宅療養者の急増によって、咳や喉の痛みに関する薬も、もうわずかしかないといいます。

遠山薬局 遠山伊吹薬剤師
「喉の痛み止めに関しては、もうお一人分もない状況ですので」

薬の棚には「出荷調整」のものが目立ち、薬不足はドミノ倒しで広がっているといいます。

遠山薬局 遠山伊吹薬剤師
「この状況が、あと1週間や2週間続いてしまうと、必要な患者さんに必要なお薬を出すことは難しくなってくる」

きょう発表された、東京都の新規感染者数は2万1770人。依然、感染者数の高止まりは続いています。

厚労省は、全国の医療機関、薬局に対し、解熱鎮痛剤などの過度な買い占めは行わないよう呼びかけています。

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