「ウクライナ情報機関の犯行」ロシア連邦保安局 思想家の娘殺害｜TBS NEWS DIG
プーチン大統領と近いとされるロシアの思想家の娘が車の爆発で死亡した事件で、ロシア連邦保安局はウクライナの情報機関による犯行だと発表しました。
この事件はモスクワ郊外で20日、プーチン氏の外交政策に影響を与えてきたとされる思想家アレクサンドル・ドゥーギン氏の娘が乗っていた車が爆発し、娘のダリヤさんが死亡したものです。
ロシア連邦保安局は22日、事件はウクライナの情報機関による犯行だと発表。実行犯は1979年生まれのウクライナ人の女で、娘とともに先月ロシアに入国し、事件後、エストニアに逃亡したとしています。
一方プーチン政権を批判し、現在ウクライナにいるロシアの元下院議員は「国民共和国軍」と名乗るロシア国内の反プーチン組織が事件に関与していると指摘しています。
こうした中プーチン氏は22日、ドゥーギン氏に弔電を送り、哀悼の意を示しました。
また、プーチン氏はこの日、国旗を記念する日として動画メッセージを公開し「ロシアは強力で独立した世界の大国だ」と強調しました。
ロシア プーチン大統領
「自らの意思に従い、自らが選ぶ道を行く。ロシア国民の遺伝子として引き継がれていることだ」
その上でプーチン氏は「我々は祖国の利益に合致する政策のみ国際舞台で追求していくことを固く決意する」と述べました。
ウクライナ侵攻をめぐり欧米との対立が深まる中、譲歩しない姿勢を示し、国民の愛国心に訴える狙いもあるとみられます。
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