【ウクライナ情勢まとめ】西部リビウで空襲警報 サバイバルゲーム施設で訓練も…
ウクライナ西部にも徐々に攻撃の足音が迫っています。ポーランドとの国境から約25キロの町、ヤボリウは、ロシア軍による攻撃を受けました。リビウにあるサバイバルゲームを行う施設では、市外戦を意識した訓練が行われていました。
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14日も続くロシアによるウクライナへの攻撃。
首都キエフでは住宅が攻撃され、地元メディアによると、少なくとも2人が死亡し、12人がケガをしたということです。
こうした中、14日夜にはロシアとウクライナの停戦協議が行われる予定です。ロシア側も「双方が合意する可能性」を示唆する中、進展はあるのでしょうか。
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13日、病院を訪れたウクライナのゼレンスキー大統領。
ウクライナ・ゼレンスキー大統領
「こんにちは。皆さん元気ですか」
患者
「元気です」
場所は明らかにされませんでしたが、戦闘で負傷したウクライナ軍の兵士を見舞い、兵士らの勇気をたたえたのです。
ウクライナ・ゼレンスキー大統領
「早く元気になってください。みんなよくやった。すべてあなたたちのおかげです」
依然、終わりが見えないロシアによるウクライナ侵攻。各地で食料不足も問題になる中、キエフ北部では、食糧貯蔵施設が攻撃を受けました。
民間人の犠牲も増えています。地元メディアによると、南東の都市マリウポリでは、これまでに2500人以上の民間人が死亡したということです。
先週9日、マリウポリにある小児科病院がロシア軍から攻撃を受けました。このとき、足にケガをした妊婦が病院から運び出されました。AP通信によると、その後、別の病院に運ばれ帝王切開で赤ちゃんを出産しましたが、赤ちゃんはすでに亡くなっていました。また、その後、女性も命を落としたということです。
さらに、ウクライナのクレバ外相は13日、南部ドニプロルドネ市の市長がロシア軍に拉致されたと発表しました。ロシア軍による市長の拉致は、南東部にあるメリトポリでも起きていました。今月11日に公開された映像には、市長とみられる人物が連れて行かれる様子が映っていました。
クレバ外相は「侵略者はテロに走った」とロシア軍を非難しました。
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ジャーナリストの佐藤和孝さんが取材するウクライナ西部のリビウ。
佐藤和孝さん
「市街戦というか、そういうのを想定して訓練している」
元々、サバイバルゲームを行う施設では、本当の戦闘を意識した訓練が行われていました。訓練生の中には、大学生もいました。
訓練に参加した大学生
「妹に戦争の中で生きてほしくない。自由に生きてほしい。だから、私は 引き下がるつもりはありません」
これまで、リビウがあるウクライナ西部では、大規模な戦闘はありませんでした。しかし、徐々に攻撃の足音が近づいています。13日、佐藤和孝さんが中継をしていると…
佐藤和孝さん
「空襲警報！空襲警報ですね、これ」
周りで鳴り響く空襲警報。
佐藤和孝さん
「リビウに来て初めてですね、空襲警報」
すぐに避難を開始しました。
警報
「すみやかに安全なところへ逃げて、隠れてください」
取材場所の近くでは攻撃はありませんでしたが、緊張感が高まっています。
そのリビウから西に40キロほど離れたヤボリウでは、ロシア軍による攻撃を受けました。地元当局によると、ミサイル攻撃を受けたヤボリウの軍事施設は、ポーランドとの国境から約25キロの場所にあり、これまでに35人が死亡しました。
ロイター通信によると、ウクライナ軍とNATO（＝北大西洋条約機構）との合同軍事演習も行われた施設で、軍事的な支援をする欧米側をけん制したかたちです。
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そして、14日夜に始まる予定の、ロシアとウクライナのオンラインでの停戦協議。
ウクライナの大統領顧問は協議に先立ち「ロシアとの建設的な話し合いが始まっていて、数日中に何らかの成果が得られると思う」と語り、ロシア代表団の1人も「まもなく双方が合意できるかもしれない」と前向きな発言が出ています。
民間人の犠牲も増える中、事態打開につながるのか協議の行方が注目されています。
(2022年3月14日放送「news every.」より)
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