「とんこつラーメン」で観光列車が走る!? まさかの燃料で“空中散歩”(2022年8月19日)

「とんこつラーメン」で観光列車が走る!? まさかの燃料で“空中散歩”(2022年8月19日)

「とんこつラーメン」で観光列車が走る!? まさかの燃料で“空中散歩”(2022年8月19日)

 「とんこつラーメンのスープ」を燃料に列車が絶景の中を駆け抜けます。

 宮崎県の「高千穂あまてらす鉄道」。

 車内アナウンス:「(ひまわりの)見頃は8月半ばまで続くと思われましたが…先日の台風で花びらが少々散ってしまいました…」

 名物アナウンスを聞きながら観光列車は日本一の高さを誇る鉄橋で、まさに空中散歩気分。ここで列車を止めると…、衝撃の一言が。

 車内アナウンス:「『とんこつスープ』で列車が走っております」

 実はこの観光列車、燃料はまさかのとんこつラーメンのスープ。一体どういうことなのか。

 宮崎県の高千穂あまてらす鉄道。とんこつラーメンのスープを燃料にしているという人気のトロッコ列車では、味のある名物アナウンスを聞きながら地上105メートルの空中散歩気分が味わえます。

 車内アナウンス:「日本一高い鉄橋の上で、シャボン玉を飛ばしております。列車を止めてシャボン玉を飛ばすのは、おそらく『うちの会社』ぐらいじゃないかな。景色が変わってきますので、また別の季節にもご乗車下さい!春と秋は快適にご乗車頂けますが、夏は灼熱(しゃくねつ)、冬は極寒の『地獄』となります!」

 あまてらす鉄道は脱炭素化の取り組みとして、この日からバイオディーゼル燃料を本格導入しました。その原料こそが…。

 高千穂あまてらす鉄道・西浦大樹運輸施設主任:「とんこつスープのスープの『ラード』が使用されています」

 とんこつラーメンのスープからバイオディーゼル燃料を精製したのは、福岡県の会社。その仕組みは…。

 ラーメン屋さんで出るスープの飲み残し。これを集め、機械で「ラード」を分離します。このラードを原料にして燃料を製造しているということです。

 廃棄するものを再利用しているので地球にやさしいうえ、それまで使用していた軽油と比べてコストも性能も変わらないそうです。

 さらには、こんなメリットも…。

 高千穂あまてらす鉄道・西浦大樹運輸施設主任:「これが面白いことに排気ガスのにおいが、中華料理屋さんの厨房(ちゅうぼう)のような、すごく面白いにおいが致します」

 観光客:「食べ物屋さんで何か作っているようなにおいがした。環境にもいいし『そんなんで走るんやな~』という驚きもあるので。面白いしな!」

 ちなみに取材した記者によると、「チャーハンの香り」だったそうです。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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