「水曜に地検に呼ばれている」…“東京招致の立役者”高橋元理事が逮捕前に語っていたこと｜TBS NEWS DIG
オリンピック・パラリンピックの東京開催が決定した歓喜の輪の中で、充実感に満ちた顔を見せていた大会組織委員会元理事の高橋治之容疑者。
「東京招致の立役者」はきょう正午過ぎ、うつむいたまま無言で自宅を出て出頭。東京地検特捜部に逮捕されました。
逮捕前、高橋容疑者は。
高橋治之容疑者
「水曜に地検に呼ばれている。オリンピックの成功のために必死にやってきたのに、なぜこんなことになるのか」
特捜部は、贈賄側として大会スポンサーだったAOKIホールディングスの青木拡憲前会長ら3人も逮捕しました。
特捜部の調べによりますと、高橋容疑者は紳士服大手のAOKI側から大会のスポンサー契約やライセンス商品の契約に関して便宜を図ることを求められ、見返りに現金5100万円を受けとった疑いがもたれています。
賄賂とされたのは、高橋容疑者の会社「コモンズ」と青木前会長らの資産管理会社の間で結ばれた顧問契約です。高橋容疑者は逮捕前、JNNの取材に10回あまり、のべ5時間以上にわたって応じ、違法性を否定してきました。
高橋治之容疑者
「AOKIさんとの“契約”は、スポーツコンサルタントとして正当な対価を得ていただけ。理事として便宜を図ったことは一切無い」
これはJNNが独自に入手したその契約書。業務委託料は2017年からオリンピックが閉幕した2021年9月までは月額100万円。しかしその直後から月額で税別でおよそ45万円に減額され、今年9月末までの契約になっています。
契約では「高橋容疑者の専門知識、経験、人脈及び能力を活用する」などとされていて、電通からの出向者が多かった大会組織委員会に強い影響力を持つ高橋容疑者に、幅広く助言を求められる内容となっていました。
特捜部は先月、高橋容疑者や青木容疑者の関係先に加え、広告大手「電通」や「ADKホールディングス」、組織委員会の清算法人などを相次いで家宅捜索し、契約の実態解明を進めていました。
高橋治之容疑者
「組織委員会にAOKIの“アの字”もだしたこともない。AOKIからはこんなこともあんなこともお願いしたいっていう話はあったけど、ぼくはハイハイって言ったけど、なんのアクションもしていない」
特捜部の調べに対し、高橋容疑者は容疑を否認しているものとみられます。
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