受託収賄の時効見据えて?きょうが逮捕のタイミング(2022年8月17日)
東京地検特捜部は東京オリンピック・パラリンピック組織委員会の高橋治之元理事を受託収賄の疑いで逮捕しました。大会スポンサー「AOKIホールディングス」の前会長ら3人も贈賄の疑いで逮捕されています。先月26日の家宅捜索からわずか3週間ほどでのスピード逮捕となりましたが、なぜこのタイミングでの急展開となったのでしょうか。
(社会部・岩下耀司記者報告)
このタイミングでの逮捕には、時効が関係しているとみられます。
高橋容疑者はAOKI側からスポンサー契約などで便宜を図るよう請託を受け、見返りとして5100万円を受け取った受託収賄の疑いが持たれています。
受託収賄の時効は5年となっているため、最初の支払いとされる2017年の10月から5年後、つまり、今年の10月から時効にかかることになります。
なので、起訴などの勾留期間も考えると、特捜部はなるべく早いタイミングで逮捕に踏み切る必要があったのではないかとみられます。
(Q.今後の捜査の狙いはどこにあるのでしょうか?)
今回は高橋容疑者がAOKI側から受け取った5100万円について逮捕されましたが、これ以外にも、AOKI側から電通の子会社を経由しておよそ2億3000万円が高橋容疑者が代表を務めるコンサルタント会社に渡っていることが分かっています。
今後、特捜部は、こうした金の流れなどについても実態解明に向けた捜査を続くけていくとみられます。
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