五輪組織委巡る贈収賄事件の経緯と構図(2022年8月17日)
東京地検特捜部は東京オリンピック・パラリンピック組織委員会の高橋治之元理事を受託収賄の疑いで逮捕しました。大会スポンサー「AOKIホールディングス」の前会長ら3人も贈賄の疑いで逮捕されています。強制捜査からおよそ3週間の17日、急展開を迎えた事件の経緯をまとめました。
今回逮捕された高橋容疑者、コンサル会社「コモンズ」の代表取締役ということで、こちらを経営していたと同時に東京オリンピック・パラリンピック大会組織委員会の理事を務めていました。
高橋容疑者のコンサル会社、2017年にこのAOKIとコンサルタント契約を結んでいまして、これまでに高橋容疑者の会社にはAOKI側から、このコンサルタント料金が支払われていたということです。
その翌年2018年、AOKIは大会組織委員会とスポンサー契約を結び、公式ライセンス商品の販売権利も取得しています。
この契約に対して高橋容疑者に対して何らかの便宜がAOKI側からはかられていたのではないかとの疑惑が持たれ、これまで捜査が進んでいたわけなんです。
高橋容疑者はこれまでの取材に対してこう答えています。「コンサルタント契約はAOKI側から持ちかけられて、受け取ったお金はオリンピックとは関係ない正当な報酬だと、つまり、AOKI側とコモンズとの間で支払われた料金であって、大会組織委員会は全く関係なかった」。
ただ今回、東京地検特捜部によりますと、今回の逮捕容疑は高橋容疑者はAOKI側から東京オリンピック・パラリンピックの契約について、便宜を図るように依頼を受けて2017年10月から今年3月にわたって5100万円がAOKI側から、高橋容疑者に支払われていたということです。
つまり、AOKI側から高橋容疑者の会社に支払われていたのは、コンサルタント料金ではなくて賄賂だった、とういうことを東京地検特捜部が判断したということです。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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