溺れた時「手をあげる」はNG…川の水難事故この夏“警報級”の多さ 「服を着たまま」溺れたら? 救助の際の注意点とは|TBS NEWS DIG

溺れた時「手をあげる」はNG…川の水難事故この夏“警報級”の多さ 「服を着たまま」溺れたら? 救助の際の注意点とは|TBS NEWS DIG

溺れた時「手をあげる」はNG…川の水難事故この夏“警報級”の多さ 「服を着たまま」溺れたら? 救助の際の注意点とは|TBS NEWS DIG

子どもの水難事故の約5割が川で起き、この夏は“警報級”の多さだといいます。「溺れた時」なぜ手をあげてはいけないのか。そして「助ける時」何をすればよいのか。緩やかな川の流れに潜む危険は?服を着たまま溺れたら?そして、子どもの事故を未然に防ぐ方法とは?

■今年は“警報級の多さ” 子ども水難事故 5割が“川”

南波雅俊キャスター:
夏休みも後半になり、家族でお出かけをするという方もいると思いますが、特に注意していただきたいのが、川の水難事故です。全体の水難事故の内訳なんですけど、河川が58.1%と圧倒的に多いんです。

水難救助などを研究している水難学会の斎藤会長の話によりますと

水難学会 斎藤 秀俊 会長
「川の事故が今年の夏は“警報級”の多さ。コロナ禍での海水浴場の封鎖などの影響で“海離れ”が進み、川に人が集まり、事故が増えている」

もし事故に遭ってしまったらどうするのか、事故に遭わないために気をつけなくてはいけないポイントをまとめました。

まず、バーベキューなどに行ったときには、近くに川があることも多いと思いますが、斎藤会長は「流れが緩やかに見える場所こそ危険が潜んでいる」と話しています。

一昨年実際に水の事故が起きた川での実験です。

女性が川の中に入っていきます。初めは少しずつ深くなっていくんですが、膝のあたりに達したところから、一気に深くなります。

ここからはあっという間、首元まで達したところで岸に戻ろうとしますが、なかなか前に進めないという状況でした。

川というのは、基本的にはですね流れが浅いところの方が、流れが速くなりやすいということです。深くなるにつれて穏やかになっていくのが一般的ということです。

流れが緩やかに見える場所ほど急に深くなっている可能性が高く「浅いだろう」と油断して溺れてしまうケースが多い。そして深いところというのは、表面の流れと、中の流れがまたちょっと違ってくることもあるので気をつけてほしいと。

■川遊びの“盲点” 河川の水難事故 なぜ起こる?

斎藤会長は「川遊びは膝下の深さまで。川遊びをする前に必ず家族で深さを確認し、大人が子供の近くで一緒に遊んであげることが重要」だと話しています。

井上貴博キャスター:
子供はどんどん奥に進んでしまいます。知らないところだと地元の人とか、詳しい人に川がどんな形状なのか聞いておくことも大切だと言われてますよね。

TBSスペシャルコメンテーター 星浩氏:
川は我々も小さい頃遊びましたけど、ちょっとしたところが深くなっちゃうんですよね。全く予測がつかないですよね。

ホラン千秋キャスター:
「穏やかそうだから大丈夫」という安心感に繋がって、余計に危険ということですよね。

■川で着衣のまま溺れたら・・・知っておきたいポイントは

南波キャスター:
実際に私も小学校低学年の頃に、川遊びしていて溺れて、流されて岩にぶつかって怪我したということがありました。お子さんも気をつけていただきたいと思います。もし本当に溺れてしまった場合にはどうしたらいいのか、日本赤十字社の指導のもと、番組スタッフが体験をしてきました。

溺れた時は「あおむけの状態で、空の方を向いて大の字になることが大事」
ポイント① 目線は真上
ポイント② 大きく息を吸う
ポイント③ 靴は脱がない
ポイント④ 力を抜いてリラックスすることも大事
・・・鼻や口が水面から出て、呼吸をすることができるのでこの状態で助けを待つ。

ホランキャスター:
靴が重たそうなので脱いだ方がいいのかなと思ったんですけど、そういうことではないんですか?

南波キャスター:
靴を履いている場合、靴に浮力があるので、より浮きやすくなるそうなので脱がない方がいいということです。

まず目線は真上にしてください。力を入れますとバランスが崩れてしまったり、体力を消耗したりするので、力を抜いて手足を大の字に。大きく息を吸って少しずつ呼吸する。肺の中に空気がたまれば、その分も浮きやすくなるそうです。そして靴には浮力がありますので靴は脱がない。とにかく浮くということが大事だそうです。

駄目なのは「助けて」と声を上げてしまうと、肺の中の空気が出て沈んでしまう。さらに手を上げてしまうのも駄目。理由を説明していきます。

真水と人間の比重は基本的には1対0.98、つまり体の2%だけ浮くということになる。つまり両手を上げると手の部分がその2%になりますので、手が水面から出て、頭が沈んでしまい、息ができなくなってしまうということです。

ホランキャスター:
場所を変えてどこかが、2%が浮くっていうことなんですね。

南波キャスター:
実際に体験したスタッフに話を聞きました。水泳の経験もあるスタッフなんですが。目と鼻と口は出るんだけど、浮いたとしても、耳が聞こえない状態になるので相当恐怖心があったということです。流れのある川で急にやれと、言われてもできないんじゃないかなと。こうなったときには、こうしなきゃと意識しておくことは非常に大事だと話していました。

日本赤十字社に話を聞きました。一番大事な…(https://newsdig.tbs.co.jp/list/article?id=jnn-20220816-6035044)

▼TBS NEWS DIG 公式サイト https://ift.tt/Zhl9PzE

▼チャンネル登録をお願いします!
http://www.youtube.com/channel/UC6AG81pAkf6Lbi_1VC5NmPA?sub_confirmation=1

▼情報提供はこちらから「TBSインサイダーズ」
https://ift.tt/R32h4kq

▼映像提供はこちらから「TBSスクープ投稿」
https://ift.tt/dUIWaLf

TBS NEWSカテゴリの最新記事