「96河川で氾濫 土砂災害126件」農業被害・浸水も…東北で再び“災害級”大雨の恐れ(2022年8月15日)
北日本各地で降り続く大雨の被害について、斉藤国土交通大臣は、これまでに東北北部など96の河川で氾濫が発生、126件の土砂災害が確認されたと明らかにしました。
秋田県では、複数の河川が氾濫し、田んぼの冠水や、林道が崩れるなどの深刻な農業被害が出ています。県によりますと、15日の時点で農作物や農業用施設など被害は少なくとも約7億円に上るということです。
青森県では、特に鰺ケ沢町などで浸水被害が目立ちました。約445棟の浸水被害が確認されています。県内ではこれまでに、少なくとも15市町村で670棟の被害が確認されています。
新潟県の村上市では、土石流に自宅が巻き込まれ、80代の男性が足を骨折するなどの重傷を負いました。
◆現場で取材した下村彩里アナウンサー
浸水被害が多かった青森県内を取材していましたが、高齢者で一人暮らしの方が多くいました。雨が降り続くなかで、泥に浸かってしまった家財を外に運び出したりされていました。
当時はお盆に重なっていたこともあって、遠方から息子・孫が来て手伝っていましたが、今後はどうなってしまうのか。体力的にも精神的にも厳しい状況だと思います。
◆気象予報士・眞家泉さん
復旧作業が行われているなかで、再び大雨が予想されています。
すでに記録的な雨の量になっていて、被害が大きくなっている所で、再び大雨の恐れがあります。
午後10時現在、青森県・岩手県に土砂災害警戒情報、秋田県に大雨・洪水警報が出ています。
土の中の水分量を見ると、青森・秋田・岩手などで多くなっています。すでに土砂災害の危険度が高まっているところに、東北では16日にかけて250ミリと、8月一カ月分を上回る量の雨が予想されていて、いつ災害が発生してもおかしくありません。
(Q.暗い時間帯に雨は強まりますか?)
暗い時間も含めて警戒ということになりそうです。雨の予想を見ていくと、15日夜から16日朝にかけて、北海道に活発な雨雲がかかり、激しい雨が予想されています。その後は、雨のエリアが南に移って、青森や秋田などで雨が予想されています。この雨は夜にかけても強弱を繰り返して、同じような所で降りそうです。また、新潟県内などでも夜にかけて雨が予想されています。
前線に伴う雨雲は、今後少し変化が出てきそうです。16日以降の動きを見ていくと、前線は今後、北陸や西日本方面にもかかってきそうです。東北北部の大雨は落ち着いてきそうですが、北陸や山陰などで大雨に警戒が必要になりそうです。
警報級の大雨になる可能性を見ると、警戒エリアも南に変わってきそうです。16日は特に東北北部、17日以降は北陸や山陰などで警報級の大雨が予想されています。道路の冠水や河川の増水なども心配で、まだ雨に油断できない状況が続きそうです。早めの備えを心がけて下さい。
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