土砂崩れ・崩落で道路寸断 孤立状態の集落も…青森・秋田で“記録的大雨”(2022年8月10日)
青森県や秋田県では、停滞する前線の影響で、記録的な大雨となっています。
青森県鯵ヶ沢町では、床上と床下浸水が約445世帯に及びました。お盆前ということもあり、食材を多めに仕入れていた飲食店も浸水しました。
居酒屋『良治』葛西幸治さん：「（冷蔵庫は）両方だめになった。浮いてました。厨房の中の冷蔵庫も全部。お盆の時期、予約で200名以上、入っていたが全部キャンセル。鯵ヶ沢町は成人式が夏なので、成人式の予約もすべて入ってたので、200人以上はキャンセル」
町では、駅前のショッピングセンターの2階にある公民館で、12日に成人式を行う予定でしたが、延期を決めました。参加予定の50人には、個別に連絡しています。ただ、開催時期は未定です。豊沢さんは、このために8日に帰省しました。
神奈川から帰省の豊沢乃愛さん（19）：「前々から会ってない人にも会えるし、すごい楽しみだったけど、式がやれなくなっちゃって、すごく悲しい。何でこのタイミングなんだろうと」
地元で大学に通う奥口穂未さん（19）：「自分は、あと2年くらい大学にいて、まだ青森にいるので、鯵ヶ沢町でボランティア活動とかあれば、積極的に参加したい」
川にかかるJR五能線の鉄橋は、増水の影響なのか、折れ曲がっていました。五能線は、能代駅と弘前駅の間で運転を見合わせています。運転再開の見込みは立っていません。
9日、『記録的短時間大雨情報』が2回出された深浦町では、道路が崩落。山間の集落が孤立状態となっています。町によりますと、2つの集落には、38世帯79人が住んでいて、そのうちの1つでは、9日から停電が続いているといいます。道路復旧のめどは立っておらず、自衛隊に相談している状況です。
孤立した集落の住民：「20軒くらいあるが、（電気は）全部消えている。水は今までにないぐらい出た。500メートルぐらい行ったところで木が倒れて、橋の上にかかって通れない状態。これほどの被害は、今までに50年、60年いたけど初めて」
秋田県三種町では、町内を流れる三種川が氾濫し、午後3時、922世帯1989人に『緊急安全確保』が出されました。
記録的大雨となった東北。お盆の間も警戒が必要です。
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