“凶暴”スズメバチvs“緊迫”ハンター 猛暑で活発化?…コロナ禍で駆除依頼“異変”(2022年8月10日)

“凶暴”スズメバチvs“緊迫”ハンター 猛暑で活発化?…コロナ禍で駆除依頼“異変”(2022年8月10日)

“凶暴”スズメバチvs“緊迫”ハンター 猛暑で活発化?…コロナ禍で駆除依頼“異変”(2022年8月10日)

 暑いなか、凶暴さを増すのが「スズメバチ」です。駆除の依頼が相次ぐスズメバチハンターに密着しました。

■神社からSOS 社殿に“巨大巣”

 不気味な羽音を立てながら襲い掛かる、スズメバチ。時には、人を死に至らしめることもある危険生物です。

 3日前には、福島県で草刈りをしていた男性が、ハチに刺され死亡しました。

 近所に住む男性:「(自分も)1週間前に顔をやられた」

 暑くなると活発に動き出し、猛威を振るう凶暴なスズメバチ。立ち向かうハンターたちに密着しました。

 依頼者からのSOSを受け、ハンターが駆け付けたのは千葉県野田市です。

 依頼者:「(Q.スズメバチはどこにいる?)神社の中に、巣を作っています」

 巣があるのは、神社の社殿の中だといいます。近付いてみました。

 スズメバチハンター:「あそこから出入りしているのかな」「なるほど、これはおっかないな」

 さらに、数メートル離れた木の中にもいました。

 スズメバチハンター・松原暢明さん:「これは『モンスズメバチ』。閉鎖空間、暗闇、狭い所が好きなので。まさに、床下に巣を作る」

 腹部の波を打った黄色い模様が特徴的な「モンスズメバチ」。

 松原さん:「他のスズメバチと違うのは、夜間でも行動できる」

 夕方には活動を止める、他の多くのスズメバチとは異なり、日没後も注意が必要だという厄介な相手です。どうやって、駆除するのでしょうか?

 松原さん:「全部ハチを吸っちゃいます」

 使うのは、家庭用の掃除機を改良したお手製の吸引機です。

 ホースの先を巣の入り口に近付けると、異変を感じたスズメバチたちが次々と巣を飛び出し、ハンターを威嚇します。それでも、ひるむことなく慎重にスズメバチを捕まえていきます。

 作業開始から15分ほど。ハチを大方吸い取り、社殿の板を外すと…。

 松原さん:「でかいじゃん」

 姿を現した、スズメバチの巣。この時期にしては大きく、直径は、およそ20センチ。3段の巣にいたハチは、推定100匹以上です。

 これを取り除くと、休む間もなく2つめの巣へ。ハチを巣の外に追い出すべく、入り口を突くと、一斉に襲い掛かってきました。

 スズメバチと必死に格闘するハンター。そして、木の中から巣を取り出し、無事に2つ目の巣も撤去完了しました。

 依頼者:「安心して通れます。ありがとうございました」

■“元巣”発見…ハンター緊迫

 依頼通り、2つの巣を見事に駆除したハンター。依頼があった2つの巣を取り終えた後、何かを発見しました。

 神社から10メートルほど離れた場所にあったのは、ハチが巣作りの拠点としている“元巣”です。

 これを取り除かなければ、巣は近くに何度でも誕生してしまいます。

 急いで駆除に取り掛かります。今回は、発煙筒で煙幕をはって、スズメバチを弱らせる作戦。ところが、スズメバチが最後の砦である元巣を壊されまいと、必死に反撃してきます。

 殺虫スプレーも使い、ハチの勢いが収まったところで、巣を撤去。枯れ枝の山から出てきたのは、先ほどの2つの巣よりも一回り大きいスズメバチの元巣です。

 スズメバチハンター・内田優さん:「(Q.これを取ってしまえば、もう安心?)そうそう。これを取らないと、また他に作ります」

■コロナ禍で“異変”背景に…

 今年、すでに250件以上の依頼を受けているというハンター。最近、ある傾向があるといいます。

 松原さん:「住宅の“ミツバチ”の駆除依頼が多い」

 去年の2倍以上だというミツバチの駆除依頼。背景にあるのが…。

 松原さん「コロナ禍が長く続いて、プチ養蜂家みたいな方が増えていて。そういう人たちが管理しきれなくて。それが原因で、住宅地に入っちゃっている」

 住宅街に住み着いたミツバチは、これからの時期スズメバチを呼び寄せる引き金になる恐れがあるといいます。

 松原さん:「基本的にミツバチは、スズメバチのエサなので。今の時期は、まだ昆虫とかをスズメバチが襲うんですけど。秋になってくると、昆虫がいなくなってきて、今度はミツバチを襲い出す。ミツバチが住宅街に入っちゃうと、必ずと言っていいほど(スズメバチが)来るので。それで、問題が起きてくるのかなと思います」

(「グッド!モーニング」2022年8月10日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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