北日本“災害級”大雨続く…青森・弘前市に『緊急安全確保』同じ前線で韓国にも被害(2022年8月9日)

北日本“災害級”大雨続く…青森・弘前市に『緊急安全確保』同じ前線で韓国にも被害(2022年8月9日)

北日本“災害級”大雨続く…青森・弘前市に『緊急安全確保』同じ前線で韓国にも被害(2022年8月9日)

東京では9日、148年の観測史上最多、14回目の猛暑日となりました。一方で、北日本は災害級の大雨となり、厳重な警戒が必要となっています。

観測史上最大の雨から一夜明けた、北海道・函館市。旅館は食堂も泥だらけになっていました。

京都からの宿泊客:「ワーケーションなので、今日働かなければいけない。どこで働こうかな。ここで働くにも水が出ないと厳しい。蛇口も出ないし、お手洗いの水も流れない」

発達した雨雲は、9日朝から青森に移りました。大雨の影響で、JRは全方面・全列車が運休となっていて、弘前駅前では、代わりにバスを使おうと行列ができました。

市内の畑は、いたるところで冠水。青森名産のリンゴにも大きな影響が出る恐れがあります。

田村林檎園・田村旬也さん:「『つがる』という品種の葉を取っている最中。今、取らないと間に合わない。だから農家の方は気が気じゃない」

この地域は、先週も大雨の被害に遭ったばかり。畑が乾く間もなく、再びの大雨です。

田村林檎園・田村旬也さん:「前回の水をまだ含んだままなので、前回の倍くらいあるかな。心配は心配ですけど、命とリンゴどっちを先に取るのってことになるので」

そして午後1時20分、弘前市は、岩木川の氾濫する恐れが非常に高まっているとして、警戒レベル5にあたる避難情報『緊急安全確保』を発令しました。

日本海沿岸の被害は、より深刻です。鰺ヶ沢町は、水に埋もれていました。山などから流れ出た水が街に集まって、その水が川に注ぎ込むという事態に。

避難者:「夏休みで子どもたちが家にいたので避難した。保育所にも迎えに行って、引き連れてきた。もうついに家の中まで(水が)来るかなと。家族が安全だったら、あとは何とかなる」

隣の深浦町では、山肌から濁流が噴き出していました。この辺りでは24時間雨量が250ミリを超えて観測史上1位に。記録的短時間大雨情報が2回も出されています。

東北北部に記録的な大雨をもたらしたのは、活発な前線の影響です。特に青森に、猛烈な雨を断続的に降らせました。

その前線は国境を越えて、韓国にまで。ソウルを代表する街・江南(カンナム)周辺では、これまでに経験のない降水量を記録。地下鉄の駅は、水の中に沈みました。

尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領が駆けつけたのは、半地下で暮らしていた住人3人が亡くなった現場です。

尹大統領:「昨夜から水位がかなり上がったんですね。あらかじめ避難できなかった…」

住民:「あっという間だったんです」

韓国では8人が亡くなり、6人が行方不明となっています。マンホールに吸い込まれた人もいるといいます。

日本では、前線の影響が秋田にも出始めています。JR五能線では、9日も一部で運転を見合わせていましたが、10日も運休や減便で対応するということです。

能代市は、夜間の雨に備え、早めに自主避難所を開設しました。

能代市役所福祉課・鎌田啓汰さん:「朝までは寝られない。夜中に雨漏りして、避難する住民もいると思うので、明かりをつけて待とうと思っている」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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