熱中症かコロナか 判別できず病院「限界近い」…高齢者施設 陽性職員が“陽陽介護”【羽鳥慎一 モーニングショー】(2022年8月3日)

熱中症かコロナか 判別できず病院「限界近い」…高齢者施設 陽性職員が“陽陽介護”【羽鳥慎一 モーニングショー】(2022年8月3日)

熱中症かコロナか 判別できず病院「限界近い」…高齢者施設 陽性職員が“陽陽介護”【羽鳥慎一 モーニングショー】(2022年8月3日)

 2日、最高気温38.9℃を記録した埼玉県熊谷市の病院。連日35℃を超える暑さが続くなか、熱中症患者が急増。2日も、熱中症疑いの男性が搬送されてきました。

■熱中症かコロナか…判別できず病院「限界近い」

 この男性は、歩道でうずくまり動けなくなっていたところ、通行人が119番通報し、運ばれてきたといいます。

 搬送時の体温は37.6℃。意識がもうろうとした状態でした。

 隊員:「まだ出そうですか?落ち着いた?」

 症状が落ち着いた後、臨時で設置されているプレハブで、コロナの抗原検査を行うことになりました。

 埼玉慈恵病院・藤永剛副院長:「熱中症なのか、コロナなのか。あるいは、両方かぶっているのか、重なっているのか。そこら辺、区別が難しい時があるので。少しでも、コロナの可能性を否定できない時は、まずコロナと想定して、コロナの診療棟に入って検査」

 熱中症とコロナの症状は似ていて、検査をしないと、判別できません。そのため、熱中症患者を診る際には、常にコロナを疑わなければいけないので、病院の負担は増えているといいます。

 藤永副院長:「コロナ陽性の患者は、医療従事者あるいは他の患者にウイルスが広がる可能性があるから、それを一番気を使います」

 先ほどの男性は、検査の結果陰性でしたが、中にはコロナと熱中症を併発している人もいるといいます。

 藤永副院長:「救急隊員も、熱中症疑いということで、運んで下さったんですけども。熱が高いから、コロナの検査したら、陽性だったという方がいた」

 この病院では、発熱外来も行っていますが、朝から予約の電話が鳴り響き、午前中ですべての枠が埋まってしまうということです。

 急増する熱中症患者への対応や、発熱外来に予約が殺到する状況で、医療体制は限界に近付いているといいます。

 藤永副院長:「今、問題になっているのは、病院のほうは、院内の医療従事者が感染してるってことですね。その状況で、コロナも熱中症も増えてきてるような状況ですから。余計、厳しくなっていますよね。今、ダブルで来てますんでね」

■高齢者施設で大量感染…陽性職員が“陽陽介護”

 各地で厳しい暑さが続くなか、大阪の高齢者施設では“クラスター”が起きていました。

 水野クリニック・水野宅郎院長:「しんどい?」
 入居者:「暑いや…」
 水野院長:「しんどいですか?」
 入居者:「ちょっとね、ちょっとしんどい」
 水野院長:「ごめんね、ちょっと指付けさせて」

 パルスオキシメーターで血中の酸素飽和度を調べると、「93」と低い数値が出ました。呼吸が整わず、息苦しそうな様子です。

 高齢者施設のクラスター対応で往診を行っている、水野医師。

 施設スタッフ:「日勤できる人はゼロですね」
 水野院長:「ゼロ?何で?」
 施設スタッフ:「私は産休中なんですけど、かり出され来ている感じで…」

 このグループホームでは、入居者9人のうち6人が感染。職員9人で施設を支えていましたが、全員陽性になりました。

 水野院長:「元気?のど痛いですか?なるほど、しんどそうやな。38.8℃、しんどいね」

 肺の状態を調べるために、レントゲン撮影を行おうとすると…。

 水野院長:「ごめん、ごめん、写真だけ1枚撮らせて」
 入居者:「痛いから、触ったら嫌。何で、そんなことすんの。怖いわ」
 水野院長:「OK、撮れた」

 一部、肺炎の症状がみられる入居者もいました。

 水野院長:「元々、心臓の形とか色々あって、分かりにくいけど。(肺炎が)あったとしても、そんな広範囲ではないなって感じ」

 クリニックから持ち込んだ酸素吸入機で様子を見るよう指導しますが、施設の人出は全く足りません。

 水野院長:「ちょっと大変や」
 男性職員:「大変なんですけど、もう…」
 看護師:「泊まり込みで、あそこのベットで、休んでらっしゃるみたいで…」
 男性職員:「そこ(ベット)と隣にしか、僕は行けないので…」
 看護師:「窓から出てるんですか?」

 感染していない入居者との接触を避けるため、窓から出入りする職員。

 陽性が確認された男性職員が“陽性の入居者を介護”する、いわゆる「陽陽介護」に直面しています。

 徘徊(はいかい)などが心配される入居者のケアのため、泊まり込みでの勤務を続けざるを得ない状況になっています。

 男性職員:「ほんとね、なかなか、応援の手が届かないので」
 水野院長:「介護士さんの応援は募集をしているけど、クラスター施設で働いてくれるっていう人が、なかなか見つからなくてね…」

■認知症患者 エアコンのコード抜き壊れたと…

 1日夜、往診に向かったのは、老人ホーム。食堂でクラスターが起き、入居者90人のうち16人が感染したといいます。

 ソファーにはテープが貼られ、「部屋から出ないよう」貼り紙もされていますが、陽性が確認された入居者が部屋から出てきてしまいました。

 入居者:「こないだろうと思ってね、ここまで来たんだけど…」
 職員:「部屋に入って下さい」

 部屋に行くと、その理由が分かりました。

 入居者:「壊れているのか、なんか…」
 水野院長:「抜いたら、あかんよ!つけようか。暑いわ、ここ」

 エアコンのコードが抜けたのを壊れたと勘違いしていました。女性は「認知症」を患っているといいます。

 水野宅郎院長:「自分でクーラーの線抜くんです。昼から抜いて、暑くて出てきたんだと思うんですけど。危険ですね、やっぱり暑いですし。思った以上に脱水が進むので。コロナ陽性で、部屋から出られないようにするので。脱水症状に気付きにくくなるので…」

 往診は、夜10時ごろまで続きました。

 水野院長:「汗だくだわ…」

 すると、施設内に飾られている短冊に目をやります。そこに書かれていた願いに、水野院長は…。

 水野院長:「マスク、うがいで笑顔な一日を。きょう一日元気で過ごせますように。頑張ってほしいな…。願い通じたかな…」

(「羽鳥慎一 モーニングショー」2022年8月3日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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