旧統一教会と政治 「何が問題かわからない」福田氏発言で波紋…岸田総理が“初言及”【もっと知りたい!】(2022年8月1日)
先月31日夜、岸田文雄総理大臣が旧統一教会について、初めて言及しました。自民党議員との関係が相次いで指摘されるなか、「政治家の立場から丁寧に説明していくことが大事だ」と強調しました。
■教団との関係 自民・福田氏「何が問題か…」
旧統一教会、現在の「世界平和統一家庭連合」と自民党議員との関係が指摘されるなか、波紋を広げているのは、自民党の福田達夫総務会長の発言です。
自民党・福田達夫総務会長:「正直、僕自身が個人的に全く関係がないので。何でこんな騒いでいるのか、正直よく分かんないというのはあります。何か本当に、明確に我が党が組織的にある団体から強い影響を受けて、それで政治を動かしているのであれば、問題かもしれませんが。正直、言います。何が問題か、僕よく分かんないです」
旧統一教会については、壺や印鑑などを高額で購入させる霊感商法が、かつて問題化。教団はコンプライアンスを強化した2009年以降も、トラブルがあったことを認めています。
その被害総額は、およそ30年間で1200億円以上とも言われています。
50代女性:「(Q.旧統一教会と自民党のつながりどう思う?)あんまり良くないと思います、率直に言えば。1つの宗教法人に対して、頼り切っている自民党というか、その政党のやり方というのは、いかがなものかなと思います」
50代男性:「宗教と政治が一緒になるというのは、色々問題が多いかと思うので。その辺はちゃんとけじめをつけて、分けてやってほしいと思います」
■岸田総理“初言級” 岸防衛大臣「適切に判断」
先月31日、岸田総理は旧統一教会の問題について、初めて語りました。
岸田文雄総理大臣:「社会的に問題になっている団体との関係については、政治家の立場からそれぞれ丁寧に説明をしていくことは大事だと思っています。国民の皆さんの関心も高いわけですので」
安倍晋三元総理大臣の弟・岸信夫防衛大臣も選挙の際、旧統一教会の関係者から電話で投票を呼び掛けてもらうなど、支援を受けていたことが分かっています。
旧統一教会が社会的に問題があることを認識していたかを問われると、次のように答えました。
岸信夫防衛大臣:「そういうことが言われている団体であることは認識しておりました」「(Q.今後について、どうお考えですか?)選挙の時に適切に判断をして、対応したいと思います」「(Q.適切に判断というのは、具体的には?)適切に判断ということでございます」
「何が問題か分からない」と発言した福田総務会長はその後、「被害者を生み出すような社会的に問題が指摘されている団体との関係が、問題であることは言うまでもありません」と釈明しました。
■維新13議員「何らかの接点」 幹部“クリパ”参加
旧統一教会を取材し続けてきたジャーナリスト・鈴木エイト氏によると、教団と関わりを持った議員がいるのは、自民党だけではないと話します。
鈴木氏:「満遍なく、幅広く、自民党中心なんですけど、色んな議員に触手を伸ばしていたという」
実際、日本維新の会も…。
日本維新の会・藤田文武幹事長:「衆参の国会議員が62名。今、新人含めているが。その中で(旧統一教会と)何らかの接点があった議員は、13名になります」
13人の中には、馬場伸幸共同代表や音喜多駿政調会長、そして藤田幹事長本人も含まれています。
日本維新の会・藤田文武幹事長:「私の場合は、大阪で会員制のクリスマスパーティーに3回ほど出席しました。プラス今年の3月には、東京でパーティーがありまして、それにも参加してます。宗教色は全くなく、他党も含めて東京の会ですと、約100名弱くらいの議員または秘書、議員関係者が来てました」
パーティーや講演会には参加していましたが、旧統一教会や関連団体からの寄付や選挙での組織的支援を受けた議員は1人もいないとしています。
鈴木氏は、政治家と旧統一教会とのつながりはうやむやのまま、幕引きすべきではないと指摘します。
鈴木氏:「ちゃんと検証して、二度とこういう団体と関わりを持たない。持つとどうなるかということを、第三者委員会か、検証チームを作るべき重大な問題だと思う」
(「グッド!モーニング」2022年8月1日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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