全国の感染者23万人超 過去最多 知事会が政府へ「方針見直しを…」(2022年7月28日)

全国の感染者23万人超 過去最多 知事会が政府へ「方針見直しを…」(2022年7月28日)

全国の感染者23万人超 過去最多 知事会が政府へ「方針見直しを…」(2022年7月28日)

 全国の新型コロナの新規感染者が23万人を超え、27日に続き過去最多を更新しました。東京都で初めて4万人を超えるなど、「第7波」が全国に拡大しています。行動制限を行うか、それとも行わないか。自治体により対策は割れています。

 大阪府が示した「医療非常事態宣言」。

 来月27日まで重症化リスクの高い65歳以上の高齢者に、不要不急の外出自粛を求めています。

 91歳男性:「私らもね、ほとんどグランドゴルフ以外は外に出ないようにしている。怖いから」

 83歳女性:「どうあっても 『いか焼き』が食べたかった。阪神の。食べられる時に食べとかないとね」「(Q.きのう吉村知事が…)そうやねん。『悪いことしたな』と思ったけど。ものすごく罪悪感があるけど、どうしても食べたかったら年いったら、待たれへんのよ」

 様々な声が上がるなか、「新世界」の近くではカラオケの歌声が通りに響いていました。

 65歳男性:「やっぱりおとなしくしてなあかんのかなと思うねんけど、どうなんやろう」

 大阪府・吉村洋文知事:「高齢者の方、今、感染拡大が広がるなかで、自身の身を守る行動をとって頂きたい」

 65歳男性:「(Q.吉村知事の高齢者への外出自粛要請は同意する?)分かるな…」

 79歳男性:「やっぱり年寄りを心配してくれて言ってるから、やっぱりそれは守らないかんと思う」

 47都道府県から出席した全国知事会。28日の主題は急拡大する「第7波」への対応です。

 鳥取県・平井伸治知事:「きのうも20万9694人が陽性であると確認をされました。過去最多であります。これを何とかしなければならない」

 会議では、新型コロナウイルスの位置付けを感染症法上の分類である結核やSARS並みの「2類相当」から引き下げを求める案も出ました。

 国会でも議論になっている季節性インフルエンザ並みの「5類」への見直しは「医療費の負担が生じる」、「外出要請ができなくなる」などの意見もあり、慎重論が強い状況です。

 東京都・小池百合子知事:「(Q.大阪では高齢者の行動制限を要請したが、東京は?)感染防止対策を徹底するということをお願いしています」「(Q.具体的な行動制限については?)これについては、それぞれの分野でもって制限すべきところ、制限と言いましょうか、感染防止を徹底して頂かなければなりません。そういったメッセージを出しておりますし、さらに状況によって重症者を出さない、死者を増やさない、この点につながることをやって参ります」

 28日、新たに確認された感染者が過去最多の4万人を超える東京。

 小池知事は4回目のワクチン接種の推進が感染拡大を防ぎ、重症者を抑える効果的な方法だとし、さらに全国知事会として新型コロナ対応の「新たな方針」を示す必要性を国に求める考えなどを示しました。

 新規感染者が連日高い水準にある千葉県では、過去に例がないほど救急搬送の通報件数が増加しているといいます。

 千葉市消防局警防部救急課・鮫島秀司課長:「電話をしても、なかなか受け入れ先が見つからない事例が散発していますので、医療機関側も非常に厳しいんだろうという認識はしています。やはり通報が輻輳(ふくそう)(集中)することで、救急車が一時的に足らなくなるという状況は現実としてあります」

 通常、千葉市の所管エリアで救急車26台が対応しているそうですが、28日の取材中、一時23台が稼働し、ほぼ余力なく多忙を極めていました。

 また、職員が感染すると人手不足に陥るため、対策には十分に注意して活動にあたっています。

 全国では28日も新型コロナウイルスの新たな感染者が20万人に達し、都道府県別では千葉県や愛知県などで最多を更新しています。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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