全国の感染者 過去最多20万人超 大阪モデル「赤信号」高齢者に“外出自粛”要請も(2022年7月27日)

全国の感染者 過去最多20万人超 大阪モデル「赤信号」高齢者に“外出自粛”要請も(2022年7月27日)

全国の感染者 過去最多20万人超 大阪モデル「赤信号」高齢者に“外出自粛”要請も(2022年7月27日)

 全国の新型コロナの新規感染者が20万人を超え、過去最多となりました。感染拡大が続く大阪の吉村知事は高齢者に限定して、外出自粛を呼び掛けました。

 急増する感染者への対応に医療機関は再び、逼迫(ひっぱく)しています。

 東京都は病床使用率が5カ月ぶりに50%超え。また、重症者用の病床では使用率が20.5%です。

 一方、神奈川県横須賀市にある小児医療センターでは、通常は夏休み期間になると、子どもの感染症は大幅に減るそうですが、発熱外来には昼夜を問わず患者が訪れると言います。

 横須賀市立うわまち病院小児医療センター長・宮本朋幸医師:「小児科全体としては、一日に50人くらいの外来ですけど、そのうち発熱外来は20、30人くらい。だいたい今、陽性率は6、7割という感じ」

 なかには、呼吸器系の疾患を持つ子どもが感染して入院。

 重症、中等症を合わせて34ある病床は27日時点で23床が埋まっていて、使用率は7割近くに及びます。

 横須賀市立うわまち病院小児医療センター長・宮本朋幸医師:「医療者も濃厚接触者になったり感染したりして抜ける方もいますので今、人手不足になりつつある状態になっています」

 また、新規感染者が27日、2万1860人となった大阪府。午後の対策本部会議では、病床使用率が50%を上回る見通しとなったことから、独自の基準「大阪モデル」で非常事態が示されました。

 大阪府・吉村洋文知事:「医療非常事態宣言を発令致します。大阪モデルの赤信号を点灯させます。病床の使用率が本日50%を超えるということになります」

 新たな対策では、まず重症化リスクが高い高齢者に今後1カ月間にわたり、外出や移動の自粛を要請。

 大阪府・吉村洋文知事:「具体的には医療機関への通院、食料・衣料品・生活必需品の買い出し、職場への出勤・屋外での運動とか散歩といった生活や健康維持のために必要なものを除いて、不要不急の外出を控えて頂きたい」

 手洗いや「3密」の回避、ワクチン接種など基本的な感染症対策の徹底を改めて呼び掛けた知事。

 今回の高齢者への行動制限要請に街の人は…。

 70代男性:「私、結構元気だし年齢はいってるけど何ともないし。感染予防してるから納得いかない」

 80代夫婦:「それは当然やと思いますよ。用事のない時は出ないようにしていますから。でも必要がある時とか体のために最小限は出たいなと思います」

 20代男性:「高齢者の身を守るのを第一で考えたのかなと思うが、ただ高齢者の人だけに我慢させる考えになるんじゃないかという懸念がある」

 通天閣も警戒を示す「黄信号」から非常事態の「赤信号」になれば、4月以来およそ3カ月ぶりです。

 飲食店の時短要請などを伴う「まん延防止等重点措置」について、吉村知事は「出す方向にない」と国への要請をしないとも話しています。

 全国では27日、新たに確認された新型コロナウイルスの感染者が20万人に達し、過去最多となりました。

 都道府県別では神奈川県や埼玉県、兵庫県などで最多を更新しています。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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