「慣例から極めて逸脱」野党は反発…安倍元総理の追悼演説 盟友・甘利前幹事長で調整(2022年7月27日)
自民党は、安倍晋三元総理大臣に対する臨時国会での追悼演説を、甘利明前幹事長が行う方向で進めている。野党側は、「慣例から極めて逸脱している」として反発している。
■「3A」一角 安倍元総理“盟友”…甘利氏で調整
立憲民主党・西村智奈美幹事長:「これまでの追悼演説の慣例から言っても、極めて逸脱することであるし、自民党のための追悼演説なのかというふうに言わざるを得ません」
自民党の関係者によると、来月5日の衆議院本会議で、甘利前幹事長が安倍元総理の追悼演説を行う方向で調整が進んでいるという。
甘利氏といえば…。
自民党・岸田文雄前政調会長(当時):「いわゆる『3A』そろい踏みでありまして」
自民党内でも影響力が大きいとされる安倍元総理、麻生副総裁とのいわゆる「3A」の一角で、「アベノミクス」を推進するなど、安倍元総理を“盟友”として支えた一人だ。
しかし、経済再生担当大臣だった2016年には、現金授受疑惑が浮上し、大臣を辞任に追い込まれたこともあった。
■慣例は“野党第1党の党首クラス”…新たな火種か
これに対し、野党は、次のように話した。
立憲民主党・西村智奈美幹事長:「他党の議員が行うというのが通例です。今まで、私たちもそのように習ってやってきた」
総理大臣経験者らが亡くなった場合は、野党第1党の党首クラスが追悼演説を行うのが慣例とされている。
立憲民主党・西村智奈美幹事長:「選ばれる人が、政治とカネを巡る問題である甘利さんであるとすれば、これはやはり何重もの意味で、故人の弔い方としては良くないと思います」
また、野党は、来月3日に召集される臨時国会について、国葬の是非などを審議するための会期が不十分だと反発している。
今回の甘利氏の人選は、新たな対立の火種となるのだろうか。
(「大下容子ワイド!スクランブル」2022年7月27日放送分より)
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