コロナ禍でも“富士登山”大行列 去年1.5倍 山中で検温…山小屋「週末は予約満室」【もっと知りたい!】(2022年7月27日)
3年ぶりに行動制限のない夏休みに入り、山開きを迎えた富士山。多くの人訪れるなか、感染対策で富士登山が大きく変わっています。
■登山口で検温も…登山客は去年の1.5倍
24日午前5時、富士山の5合目に向かうシャトルバスには、長蛇の列ができています。朝日が富士山を照らす早朝から、100人を超える大行列がシャトルバスを待っていました。
夏休みに入り、家族連れの姿も目立ちます。
静岡県在住:「(Q.きょうはどうして?)小学校最後で、今年しか登れないと思って」「(Q.何合目まで?)頂上まで」「(Q.頂上まで登ると言っていますが?)頑張ります!」
神奈川県在住:「コロナに負けたくないんで。山登って山頂まで行けたら、これから先のコロナに打ち勝てる精神力が持てるかなと思って、頑張ります」
中には、こんな人もいました。
愛知県在住:「皆さんを笑顔にするために、この格好を」
愛知県から来たという登山客です。格好は派手でも、足元は…。
愛知県在住:「(Q.足元はしっかり登山靴で…?)そうですね。本当はもっと…普段の靴で」
静岡県によると、開山日の登山者数は、去年の1.5倍に増え、コロナ前の6割から7割ほどまで戻ってきています。しかし、行動制限がないとはいえ、感染対策は欠かせません。
静岡県では、このシャトルバスの駐車場や登山口で体調のチェックや検温を実施。利用者全員に、体調確認済みのリストバンドを配布します。
■山小屋でもコロナ対策「週末は予約満室」
24日は、雲が少なく絶好の登山日和。頂上付近がハッキリ見えるほどです。
番組スタッフも1時間ほどで、この絶景にたどり着きました。裾野には、白い雲海がきれいに広がっていました。
標高3640メートルにある山小屋でも、登山客の感染対策を強化していました。
万年雪山荘・渡辺和将代表:「コロナ対策は、部屋の間仕切り壁を入れて区画を、お部屋の数を増やしました」
10人以上が寝られる大部屋は、複数のグループと相部屋にすることもありましたが、間に壁を作り、すべての部屋を個室にしました。以前は、最大250人収容できましたが、200人に減らしているといいます。
50年近く営業しているこの山小屋は、山頂まで1時間ほどの距離にあるため、宿泊客や休憩に訪れる人で大盛況でした。
渡辺代表:「昨年は、通常の半分もいかない状況でした。まん延防止とか、緊急事態宣言もシーズン中に発令されたこともありまして。だいぶ、少なかったですね。かなり厳しい状況でした。(今年は)週末は、私どももご予約で満室になっていますので」
■親子6時間の旅 “日本一の頂”へ…
バス乗り場で出会った親子も、この山小屋を訪れていました。
静岡県在住:「(Q.足痛くなってない?)まだ、なってない」「(Q.もうすぐ頂上だけど?)頑張ります!」
朝7時半から登り始めたこの親子。5時間近くかけて登ってきました。しっかりと休息して、頂上を目指します。
初めての挑戦で、ついに山頂付近まで登ってきました。
静岡県在住:「(Q.来ましたね)疲れました」「やっと(頂上)見えた。頑張ろう、ラストだ。ラストだ、頑張ろう」
途中で疲れてしまったのでしょうか。お父さんの背中には、2人分のリュックがありました。頂上に向かう息子を励まし続けます。
頂上付近には、すでに多くの登山客がいます。眼下に広がる絶景に見入っていました。親子もスタートから6時間以上、いよいよ日本一の頂に到達です。
静岡県在住:「よし、着いた」「よくやった」
苦労してたどり着いた達成感は、ひとしおのようです。
静岡県在住:「何とか頑張りました」「つらかったけど、良かったです」「感染対策は色々やりつつ、何とか頑張りました。きょうも、この天気に恵まれたからね。良かった」
(「グッド!モーニング」2022年7月27日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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