中国当局から「拷問受けた」と主張の人権派弁護士 初公判開かれるも…家族は当局の妨害で裁判所に近づくこともできず|TBS NEWS DIG
中国で人権派弁護士の初公判が、きょう行われました。罪名は国家政権転覆罪ですが、詳細は明らかにされないままで、家族は当局の妨害を受け、裁判所に近づくことすらできませんでした。
これはきのうの映像。防護服を着ているのは警察官です。
人権派弁護士の妻 陳紫娟さん
「なんですか?」
警察官
「すでに告知したはずだ、携帯電話を出しなさい」
人権派弁護士の妻 陳紫娟さん
「そんな必要ありますか?」
警察官
「もうすでに告知したはずだ」
やりとりを撮影したのは人権派弁護士、常イ平さん(38)の家族。
きょう陝西省で始まった常さんの裁判を傍聴するため現地に向かっていましたが、公安当局から新型コロナ対策を理由に止められたのです。
この4時間ほど前、私たちは家族から話を聞いていました。
人権派弁護士の妻 陳紫娟さん
「夫の裁判が明日始まります。彼を支持しています、この裁判は正義でありません、彼は間違っていないと思っています」
準備してきたのは常イ平さんの大きな写真です。常さんは国家政権転覆の罪に問われていますが、中国当局は詳細を明らかにしていません。3年前に福建省で、国政について議論する集会に参加したことや、一時拘束された際に受けた取り調べで「当局から拷問を受けた」とユーチューブ上で主張したことなどが問題視されたとみられています。
人権派弁護士の息子(8)
「お父さんに会いたい。試験で良い点数をとったよって言いたい」
今回、8歳になる息子も一緒に裁判所へと向かいましたが、行く手を阻まれていたのです。
人権派弁護士の妻 陳紫娟さん
「彼らは私たちを通らせてはくれなさそうです」
そのまま車の中で一夜を明かした家族。初公判が始まるきょう午前10時を迎えましたが、周りを3台の車に囲まれ裁判所に近づくことすらかないませんでした。
人権派弁護士の妻 陳紫娟さん
「10時間以上も車の中にいて、何も食べていません。息子もお腹が空いたって…当局を訴えます」
常さんが参加した集会をめぐっては、著名な法学者ら2人が同じ国家政権転覆罪に問われています。支援者によりますと、この2人も取り調べの過程で睡眠妨害や食事制限など受けたと訴えていて、家族らは釈放を求めています。
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