衆院「新区割り」発表で困惑の声も・・・“過去最大の変更” 東京は全国最多の30選挙区に|TBS NEWS DIG

衆院「新区割り」発表で困惑の声も・・・“過去最大の変更” 東京は全国最多の30選挙区に|TBS NEWS DIG

衆院「新区割り」発表で困惑の声も・・・“過去最大の変更” 東京は全国最多の30選挙区に|TBS NEWS DIG

衆議院選挙の「一票の格差」是正のため、いわゆる“10増10減”の新たな区割りが発表されました。大物議員がひしめく選挙区にも影響が及び、議員だけではなく有権者からも困惑の声が広がっています。

きのう発表された新たな区割りの見直し。▼5つの都と県では選挙区の数があわせて10増加する一方、10の県では1つずつ減少する「10増10減」に。全国では25都道府県、あわせて140選挙区が見直し対象となる過去最大の変更です。

こちらは全国最多、30の選挙区に拡大される見通しの東京。

記者
「法改正されれば、こちら小金井市は東京18区のまま。一方で隣接する府中市は新しく東京30区に変わります」

新しい区割りでは東京18区に西東京市が加わる一方で、府中市が外れ東京30区に。

東京18区で当選14回を重ねてきたのが、立憲民主党の菅直人元総理です。そして対抗馬はかつて民主党に所属し、菅氏とは因縁の関係でもある自民党の長島昭久衆院議員です。

きのう早速、新しい区割りを見た長島氏は・・・

自民党 長島昭久衆院議員
「う~ん・・・こう来たか。私も新しい選挙区にきてまだ2年足らずですから。府中はですね、私も自宅も引っ越しましたし、事務所も構えてるのが府中なんですよ。いやあちょっと本当に何とも言いようがないです」

自宅や事務所がある府中市は新30区。まだどちらに所属になるかわからず戸惑いを隠せません。困惑するのは有権者も同じ。

府中市民・70代
「そうなの?なんだか難しいね。あんまり変わられても年寄りだから分からなくなっちゃう」

府中市民・30代
「新しい顔ぶれを知れるのは良いが、顔なじみの人に投票していた人も多いと思うので」

小金井市民・70代
「小選挙区の悪いところだと思う。選挙区がコロコロ変わるからね」

一方、これまで強固な地盤を築いてきた菅元総理は・・・

立憲民主党 菅 直人元総理
「影響を受ける方ももちろん出ますけれども、全体としてはよく考えられた案だと思ってます。50万人に(当選者)1人で、あるところは20万人に1人ではこれやっぱりアンバランス」

さらに、自民党の有力議員を抱える選挙区も見直されます。山口県は選挙区が4から3に減ります。林外務大臣の選挙区である3区が分割され、1区と4区に吸収。

安倍元総理などを巻き込んだ公認争いが予想されますが、当事者たちは・・・

林 芳正外務大臣
「政府の一員という立場でございますので、具体的なコメントは差し控えさせて頂きたい」

岸 信夫防衛大臣
「今後、党本部とも調整して参りたい」

さらに選挙区が3から2に減る和歌山も2区が分割され、1区と3区にそれぞれ吸収されます。2区の石田元総務大臣と3区の二階元幹事長という現職2人の公認争いのほか、世耕参院幹事長が鞍替え出馬を狙っているとも囁かれていて、公認をめぐり政局に発展する可能性があります。

自民党・二階俊博元幹事長
「地方の声が国政に届きにくくなるという点については、選挙制度の在り方について問題を提起しなければなりません」

都道府県ごとの定数を人口に応じて増減させる現行の制度を維持すれば地方の議席が減り、都市部が増え続けます。

この問題では、細田衆院議長も・・・

細田博之衆院議長
「そんな頭で計算したら数式によってただただ地方を減らしてですね、都会、東京や神奈川だけを増やすのが能じゃないんです」

このほか、自民党内からも「ただの数あわせでひどい」「原点から見直した方がいい」との声があがっています。ただ、この制度は与野党合意の下、国会で決めたもので、細田氏らの主張には野党から「民主主義の否定だ」などと批判が上がっています。

新しい区割りは、秋に提出される予定の公職選挙法改正案が成立後、公示される衆議院選挙から適用されます。

▼TBS NEWS DIG 公式サイト https://ift.tt/ZkQx7XI

▼チャンネル登録をお願いします!
http://www.youtube.com/channel/UC6AG81pAkf6Lbi_1VC5NmPA?sub_confirmation=1

▼情報提供はこちらから「TBSインサイダーズ」
https://ift.tt/QgLU1at

▼映像提供はこちらから「TBSスクープ投稿」
https://ift.tt/TxLrGJd

TBS NEWSカテゴリの最新記事