福井“ブランドサバ”猛暑で異変…想定外の出荷停止(2022年7月25日)

福井“ブランドサバ”猛暑で異変…想定外の出荷停止(2022年7月25日)

福井“ブランドサバ”猛暑で異変…想定外の出荷停止(2022年7月25日)

 福井県小浜市のブランド養殖魚「よっぱらいサバ」。

 名前の由来にもなっている「酒かす」を混ぜた餌(えさ)を食べて育ち、臭みがなく、さわやかな風味を楽しむことができると、人気のブランドサバです。

 しかし今、このブランドサバが想定外の出荷停止を余儀なくされているといいます。

 その理由は、全国各地で異常な暑さとなった6月下旬ごろ、小浜市でも度重なる猛暑で、海水温が上昇。例年23℃前後を推移するはずの海水温が、一時27℃台後半まで上がったのです。

 よっぱらいサバの養殖を営む田烏水産・横山拓也社長:「こんなに水温が上がるというのは、かつてはなかった。異常事態ですね」「(サバは)温度の変化に対する耐性が非常に低い魚。すごく元気だった出荷をしているサバのいけすから、4、5匹死んでいるのがいまして。横泳ぎをして、異常な泳ぎをしている個体が3、4匹いた。これはダメージがバーンと来たなと」

 損害は170万円に上るといいます。

 現在、研究用も含めおよそ5000匹のよっぱらいサバを育てていますが、今後はサバの体力を回復させるため、鮮魚の出荷再開は未定とし、冷凍ものの魅力の発信に力を入れていく考えです。

 よっぱらいサバの養殖を営む田烏水産・横山拓也社長:「気持ちだけがジリジリしている。今いる子たちをしっかりと生き延びさせて。冷凍のもの、これはこれで、何かおいしい食べ方があるはずだというふうに工夫をして、そういう文化を作っていきたい」

(「グッド!モーニング」2022年7月25日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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