【独自】アゾフ大隊将校が激白 ロシア軍の包囲「これは兵糧攻め」【羽鳥慎一 モーニングショー】(2022年4月14日)

【独自】アゾフ大隊将校が激白 ロシア軍の包囲「これは兵糧攻め」【羽鳥慎一 モーニングショー】(2022年4月14日)

【独自】アゾフ大隊将校が激白 ロシア軍の包囲「これは兵糧攻め」【羽鳥慎一 モーニングショー】(2022年4月14日)

ロシア軍が陥落を狙う、ウクライナの南東部・マリウポリについて、ロシア国防省の報道官が「貿易港を完全に制圧した」と発表しました。

 番組では、マリウポリで今も戦っている、ウクライナのアゾフ大隊の将校に話を聞くことができました。

 マリウポリで化学兵器が使用されたと主張しているアゾフ大隊の将校が番組の取材に対し、1時間にわたって語りました。

■非人道的“クラスター弾”・・・爆発の瞬間

 CNNキャスター:「たった今、CNNに入りました。ロシアが“禁止とされている”クラスター爆弾を、ウクライナで使用したことが明らかになりました」

 ウクライナ東部のハルキウで撮影された映像です。画面左から車が道路に進入します。

 すると、道路が何度も光り、爆発します。煙が広がっていくなか、近くにいた車は、逃げるように走り去っていきます。

 映像をよく見ると、画面奥の道路の脇で突然、光とともに爆発。その後、立て続けに5回光って、爆発します。

 画面右の大型車が、ギリギリのところで止まっているのが確認できます。この車のすぐ横に、小さな物体が落ちてきます。

 直後に爆発し、周囲は煙で包まれました。これは、殺傷能力の高い非人道的な兵器といわれるクラスター爆弾だと、CNNは報じています。

 クラスター弾の使用は、国際条約で禁止されていますが、ロシアは条約に署名していません。

■“クラスター爆弾”映像 明確には初か

 クラスター爆弾は今月8日に、多くの犠牲者を出したドネツク州のクラマトルシク駅でも使用されたと、ウクライナ国防省は発表しています。

 CNNによると、クラスター爆弾の使用を映像で捉えたのは、今回が初めてとしています。

 東部ハルキウは、連日、ロシア軍の激しい攻撃にさらされています。

■マリウポリ 海兵隊「降伏」発表も・・・

 担架で運ばれる兵士。その奥には、仲間に担がれて運ばれる兵士もいます。彼らは、ウクライナの海兵隊員だといいます。

 映像をよく見ると、担架を持つ兵士の右手には「降伏」を意味する白い旗が握られています。さらに、両手を挙げながら歩く兵士の集団もいます。

 これはマリウポリで「ウクライナ海兵隊が降伏した」という内容で、ロシア国営テレビが報じたものです。

 ウクライナ海兵隊とされる兵士:「15人くらい生き残っていたが、降伏しないといけなかった」

 ロシア国防省・コナシェンコフ報道官:「ロシア軍と『ドネツク人民共和国』の部隊による順調な攻撃行動の結果、第36海兵旅団の1026人のウクライナ軍兵士が、自主的に武装解除し、投降した」

 激戦地・マリウポリで、ロシア軍と激しい攻防を繰り広げているウクライナ軍。そんななか、ウクライナの海兵隊員1026人が降伏したと、ロシア国防省が発表しました。

 この件に関して、ウクライナ国防省は「情報がない」とコメントしました。しかし・・・。

■“化学兵器”使用か・・・判断できない理由

 アゾフ大隊将校 イリヤ・サモイレンコさん:「マリウポリを守っている人が、まだいます。とても悲しいニュースですが、私たちは最後まで戦います」

 そう話すのは、マリウポリでロシア軍と徹底抗戦している「アゾフ大隊」の将校です。

 アゾフ大隊は11日、ロシア軍から、化学兵器の攻撃を受けたと訴えています。

 イリヤ・サモイレンコさん:「何が起きたかというと、ロシアは得体の知れない毒性のあるものをまき散らして、人が中毒を起こした」

 イリヤ・サモイレンコさん:「(Q.どういうふうにまかれたのですか?)爆発がなかったし、どのように分散されたのか、分かりません。ドローンから、タンクのようなものが落とされたのかもしれませんが、白い霧みたいなガスのようなものでした」「(Q.被害を受けたのは、何人くらいですか?)被害者5、6人がいます。その中に、軍の人と一般人もいます」「(Q.化学兵器の被害、民間人と軍人が一緒に居たということ?)一つの所だけ、分散されたわけではないからです。私たちのいる所と、民間人が隠れているシェルターの近くも、分散されたからです。気絶、嘔吐(おうと)、めまい、立てなくなる。肌に赤いところが出てきました」

 化学兵器は複数の場所でまかれ、民間人も被害を受けたといいますが、2日が経過して、皆、症状は徐々に収まってきていると話します。

 イリヤ・サモイレンコさん:「そもそも、何の化学兵器だったのか判断できていないため、医者が一般的な治療を行いました。研究室などで調査できる場所がないから、判断できない」

 まかれたものは何だったのか。現場には成分を調べる施設がなく、証拠は見つかっていないといいます。

 こうした状況に、ゼレンスキー大統領は、次のように話します。

 ゼレンスキー大統領:「どんな物質だったのかについて、100%正確な結論を出すことは不可能です。支配されている街で、捜査および物質検査を行うことは不可能です」

■マリウポリ戦況悪化「これは兵糧攻め」

 12日、マリウポリで、ロシア軍がすでに制圧した地域の映像です。「Z」と書かれたロシア軍の戦車が陣取り、その上には、銃を構えた兵士の姿も確認できます。

 黒ずんだウクライナ国旗のすぐそば、ロシア国旗が掲げられた建物の前には、給水を待つように、空のペットボトルを手にした市民たちが集まっていました。

 ロシア軍に包囲され、陥落の危機が迫っているマリウポリ。劣勢のなか、ロシア軍に対し、アゾフ大隊は徹底抗戦を見せています。

 イリヤ・サモイレンコさん:「(Q.ロシアとのせめぎ合いなど、マリウポリはどういった状況?)(戦況が)毎日だんだん悪くなって、用意されたものが少なくなっているから、できることも減っていく。弾薬はいつも足りません。周囲をロシア軍に囲まれているため、弾薬を補給できないし、食べ物と水も補給できない。街にあるものだけ使っています。しかし、それも、いつかは底を付きます。現時点では、弾薬はまだありますが、ある時に足りなくなるはずです。これは、兵糧攻めなんですよ。一方、我々は、自分の国を守っているからモチベーションがあるし、技術的に私たちのほうが(ロシア軍より)強いから、敵側の死傷者がたくさんいます。簡単にいうと、ウクライナは勝つ!」

(「羽鳥慎一 モーニングショー」2022年4月13日放送分より)

[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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