1000日後においしくなるビール『大阪関西万博1000日前』を記念した長期熟成ビールとは(2022年7月18日)

1000日後においしくなるビール『大阪関西万博1000日前』を記念した長期熟成ビールとは(2022年7月18日)

1000日後においしくなるビール『大阪関西万博1000日前』を記念した長期熟成ビールとは(2022年7月18日)

1000日後に迫った「大阪・関西万博」を盛り上げようと各地で新しい商品を開発する動きが始まっています。

 創業135年の老舗和菓子店「高山堂」。名物の「スウィートまーめいど」は地元の人たちに長く親しまれています。その工場では今、『1000日後の大阪みやげ計画』と銘打ち、万博みやげの新たな顔となる商品の開発が進んでいました。

 赤と白の2つのお饅頭を1つにくっつけて、少しひっぱったような不思議な形。万博のロゴに着想を得たといいますが、思った形にならず苦戦しているようです。

 (高山堂・五代目当主 竹本洋平さん)
 「今回の万博のデザインシステムにもありますけど、どんどん増えていく様子を表したいので。2個がくっついて1個になったというよりかは、1個が2個になろうとしているところが表現できたらいいかなと思っています」

 実は高山堂は1970年の大阪万博に出店。当時は「大阪百景」のネーミングで販売していた「粟おこし」がとにかく売れたんだそうです。今の高山堂があるのはまさに万博のおかげ。その時の恩返しの思いも込めて、今回も人々に愛される大阪みやげを目指して店をあげて取り組んでいるといいます。

 (高山堂・五代目当主 竹本洋平さん)
 「1970年の万博の時は粟おこしで非常にお世話になったという思いが強くありまして。万博の半年間だけではなくて、その後の文化としてレガシーとして残るようなお菓子でかかわりができたらうれしいなと思っています」

 一方、瓶詰め真っ最中のクラフトビール。テンポよく手作業で詰めていきますが、普通のビールではないんです。その名も「1000ニチマエール」です。

 (1000ニチマエールを監修した川本祐嗣さん)
 「1000日前ということで、1000日間寝かすビールを作ったら面白いんじゃないかっていう」

 1000ニチマエールは、日が経つほどに熟成し、1000日後の万博の時期がちょうど飲みごろでおいしくなるビールなんだそう。川本さんによると、通常のビールは寝かせると味が落ちるそうですが、“あること”にこだわることで長期熟成を可能にしました。それは「麦芽」です。

 (1000ニチマエールを監修した川本祐嗣さん)
 「香ばしい香りとか味のつく麦芽を使っているんですけど、そうすることでビールにのどごしというよりは深みが出るんで、ゆっくり飲んでおいしいビールになっているかなと思いますね」

 通常より深く焙煎した麦芽で風味を出し、さらに麦芽の量も増やすことでアルコール度数を高めにしました。瓶の栓も通常は鉄製ですが1000日間の熟成を考慮してステンレス製の特注です。

 ちなみに、1000日前の2022年7月18日時点でおいしく飲めないわけではないそうですが、あくまで1000日後を見据えた未完成状態。1000日後の味は誰も知らないんだそうです。

 (1000ニチマエールを監修した川本祐嗣さん)
 「ゆっくり3年間の熟成のことに思いを馳せながらゆっくり飲んでもらうビールかと思うので。3年後に実際飲んでみて『あ、3年前は確かに若かったな。3年間の熟成を経て深みが増したな』ってことを楽しんでもらえたらと思っています」

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