【逮捕の医師】「生理食塩水打った」ワクチン接種希望者に… 「接種済証作った」とも供述

【逮捕の医師】「生理食塩水打った」ワクチン接種希望者に… 「接種済証作った」とも供述

【逮捕の医師】「生理食塩水打った」ワクチン接種希望者に… 「接種済証作った」とも供述

新型コロナウイルスのワクチンを接種したように装い、委託料をだましとったとして医師の男が逮捕された事件で、新たな供述が分かりました。男は、「ワクチンを打ちたいという人が来たら、生理食塩水を打ったことがある」と話しているということです。

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船木容疑者のクリニックで2回接種した人
「お医者様が違うものを入れたってことだから、怖いし、不安だし、心配になるし、許せないことなのかなって。お医者様がそんなこと絶対しちゃいけないって」

女性が「許せない」と語ったのは、ワクチン接種を担当した医師の驚くべき供述についてです。

船木威徳容疑者(51)の供述(※捜査関係者による)
「ワクチンを打ちたいという人が来たら、注射器に生理食塩水を入れて打ったことがある」

詐欺などの疑いで逮捕された、東京・北区にある「王子北口内科クリニック」の院長・船木威徳容疑者は、去年、札幌市の家族3人に新型コロナのワクチンを接種したように装い、市から「接種委託料」約1万4000円をだましとった疑いがもたれています。

船木容疑者のクリニックで去年、2回ワクチンを接種したという女性は、当時の船木容疑者の対応に不信感を抱いたといいます。

船木容疑者のクリニックで2回接種した人
「打って普通15分待つから、待とうとしたら『もう帰っていいよ』って言われたんですよ、待たないで」

接種後にワクチンの抗体の量を調べると、ワクチンによる感染予防効果は低いという検査結果が出ました。

船木容疑者のクリニックで2回接種した人
「(検査結果を)見たとき愕然として」

その後、女性は別の医療機関でワクチンを接種。再度、ワクチンの抗体の量を調べると、「高い」予防効果との結果が出ましたが――

船木容疑者のクリニックで2回接種した人
「少なくとも、私は高齢の母がいて打ちたかったんです。(ワクチンを)打ちたいと言って行っているんですから、『ウチでは打てませんよ』と言ってほしかったです。抗体がつかない体質じゃないかと思い悩んだ時もあったし」

そして、船木容疑者の“生理食塩水”を打ったことがあるという供述については――

船木容疑者のクリニックで2回接種した人
「生理食塩水だったからよかったとか、体に害がないからいいとかじゃなくて、体に針を刺されているという、お医者様を信じているのに」

女性が接種したものが生理食塩水だったかどうか、今となっては確認できません。

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事件とは関係のない医師によると、生理食塩水は人の体液に近い液体で、薬を溶かす用途でも使われているため、健康に影響が出る可能性は極めて低いといいます。

しかし、本当にやっていたとするならば、患者の信用を裏切るような行為です。

さらに、船木容疑者は実際には打っていないのに、「さまざまな人に頼まれて、ワクチン接種済証を作った」とも供述しているということで、警視庁が実態の解明を進めています。
(2022年9月14日放送「news every.」より)

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