山上容疑者 SNSで安倍政権“評価”も…“複雑な胸の内”「本来の敵ではない」【羽鳥慎一 モーニングショー】(2022年7月18日)

山上容疑者 SNSで安倍政権“評価”も…“複雑な胸の内”「本来の敵ではない」【羽鳥慎一 モーニングショー】(2022年7月18日)

山上容疑者 SNSで安倍政権“評価”も…“複雑な胸の内”「本来の敵ではない」【羽鳥慎一 モーニングショー】(2022年7月18日)

 安倍晋三元総理大臣が銃撃され殺害された事件で、山上徹也容疑者が書いたとみられる手紙がある男性に送られていたことが分かりました。「安倍元総理は本来の敵ではない」などとしながら、殺害を示唆する内容が書かれていました。

■事件前日に手紙…積年の“恨み”「私の一生を…」

 山上容疑者が送ったとみられる手紙:「私と統一教会の因縁は約30年前に遡ります。母の入信から億を超える金銭の浪費、家庭崩壊、破産…この経過と共に私の10代は過ぎ去りました。その間の経験は私の一生を歪ませ続けたと言って過言ではありません」

 旧統一教会、現在の世界平和統一家庭連合との因縁が、生い立ちとともにつづられた一通の手紙。

 山上容疑者が送ったとみられる手紙:「世界中の金と女は本来すべて自分のものだと疑わず、その現実化に手段も結果も問わない自称現人神」

 そこには、旧統一教会に対する積年の恨みがつづられていました。

 山上容疑者が送ったとみられる手紙:「私はそのような人間、それを現実に神と崇める集団、それが存在する社会、それらを『人類の恥』と書きましたが、今もそれは変わりません」

 封筒には、山上容疑者のものとみられる直筆で宛名が書かれています。消印は事件前日の7月7日で、岡山市内から投函(とうかん)されたものでした。

 この日、安倍元総理は、岡山市内の演説会に参加。市の中心部に設置された防犯カメラの映像には、山上容疑者とみられる男の姿がありました。

 山上容疑者の供述:「事件で使った物とは別の銃を持っていた」

 山上容疑者は、演説会場を訪れたものの銃撃を断念。手紙は、会場に向かう途中に投函されたとみられています。

 手紙を受け取ったのは“旧統一教会”を批判するブログを運営するフリーライターの米本和広さんです。

 おととし、山上容疑者は、そのブログにコメントを送っていたとみられています。

 山上容疑者のものとみられるコメント(2020年12月):「統一教会が滅んで悲しむのは、この世に害なす事が生き甲斐の者しかいない。何の遠慮がいろうか?我、一命を賭して、すべての統一教会に関わる者の解放者とならん」

 この投稿の2日後には、銃に関しても…。

 山上容疑者のものとみられるコメント(2020年12月):「復讐は己でやってこそ意味がある。不思議な事に私も喉から手が出るほど銃が欲しいのだ。何故だろうな?」

■安倍元総理に“複雑な胸の内”「本来の敵ではない」

 山上容疑者が恨みを募らせていた旧統一教会は、韓国・ソウルで文鮮明(ムン・ソンミョン)氏が創設。文氏が亡くなってからは、妻の韓鶴子(ハン・ハクチャ)氏が総裁を務めています。

 山上容疑者が送ったとみられる手紙:「文一族を皆殺しにしたくとも、私にはそれが不可能な事は分かっています。現実に可能な範囲として、韓鶴子本人、無理なら少なくとも文の血族の一人には死んでもらうつもりでしたが、鶴子やその娘が死ねば、3男と7男が喜ぶのか、或いは統一教会が再び結集するのか。どちらにしても、私の目的には沿わないのです」

 異常に強い殺意をにじませる文面。一方で、安倍元総理に対しては、複雑な胸の内も書かれていました。

 山上容疑者が送ったとみられる手紙:「苦々しくは思っていましたが、安倍は本来の敵ではないのです。あくまでも、現実世界で最も影響力のある統一教会シンパの一人に過ぎません。安倍の死がもたらす政治的意味、結果、最早それを考える余裕は私にはありません」

■山上容疑者 過去に自殺未遂…兄妹に“保険金”

 そして、手紙が投函された翌日。旧統一教会に対する怒りの矛先は、安倍元総理へと向けられたのです。

 銃撃事件から10日。山上容疑者の母親は現在、容疑者の伯父の家に身を寄せているといいます。

 山上容疑者の伯父(77):「本人(山上容疑者の母親)は2階にいますよ。ここの2階。(母親は)ダウンしています。疲労困憊(こんぱい)して寝ていますよ」「(Q.事件の報道などを目にして、母親の反応は?)何も思わないでしょ…何も思ってないよ。思うんだったら脱退してますよ」

 母親が旧統一教会に入信したのは、およそ30年前。母親は、山上容疑者が4歳の時に亡くなった父親の生命保険や相続した土地などの不動産を売却し、教会に献金していたといいます。

 山上容疑者の伯父:「即入会とほぼ同時に2000万円献金。さらにすぐ3000万円。その後3年後くらいに現金で1000万円。合計6000万円」

 母親は、その後も献金をし続け、自己破産したといいます。

 山上容疑者の伯父:「(Q.教会の信者の中でも、比較的大きな金額を献金していた?)もうトップクラス。優良信者じゃないですか」

 旧統一教会にのめり込み、崩壊していく家族関係。

 その後、海上自衛隊に所属していた山上容疑者は、自殺未遂を起こしたといいます。

 目的は、旧統一教会への献金によって生活が困窮した兄と妹に、自分の生命保険金を渡すことだったといいます。

 山上容疑者の伯父:「この時に、海上自衛隊が本人から事情聴取をしている。(聴取書には)『統一教会によって、人生がめちゃくちゃになった』と書いてあった。兄も妹もめちゃくちゃになっているので、『自分の命、それで払うんや』という感じでした」

■母親の献金 総額1億円以上…今も継続か

 伯父によると、母親の献金の総額は1億円を超えているといいます。

 旧統一教会は、11日に行った記者会見で、次のように話していました。

 世界平和統一家庭連合 田中富広会長:「(Q.破産を知ったうえで、献金を求めることはある?)破綻されているということが、こちらで知っていた立場でさらにそこに献金を願う、あるいは要求するということはありません。また、そのように指導はしていません」

 教会側は破産後の容疑者の母親に対し、献金など要求していないとし、さらに5000万円を返したと主張。しかし…。

 山上容疑者の伯父:「統一教会が弁解として5000万円を返しましたと言っている。これは私が統一教会に対して(母親の)破産の内容を全部知らせろと、献金の一覧を全部出せと言った。そうしたら統一教会の方が、5000万円で勘弁して下さい、全部うやむやにするために。破産後も、教会へ行き続けていると(母親)本人から聞きましたよ。あまり稼ぎがないので額的には…と言っていた。多額の献金はできないと」

■山上容疑者のものとみられるSNS 安倍政権“評価”も

 安倍元総理殺害の動機に旧統一教会への恨みを挙げている山上容疑者。容疑者のものとみられるSNSには、2年ほど前にも母親に対する憤りと旧統一教会に対する不満が投稿されていました。

 山上容疑者のものとみられるツイッター:「オレが14歳の時、家族は破綻を迎えた。統一教会の本分は、家族に家族から窃盗・横領・特殊詐欺で巻き上げさせたアガリをすべて上納させることだ。70を超えてバブル崩壊に苦しむ祖父は、母に怒り狂った。いや、絶望したと言う方が正しい。包丁を持ち出したのその時だ」「ウチのお袋は、子どもに自立の芽でも出ようものなら即座に統一教会ハマって、一族もろとも巻き添えにして自爆したね。恐ろしきは女人なり」

 一方、安倍元総理に対しては一定の評価をする書き込みも多くみられました。

 山上容疑者のものとみられるツイッター:「安倍政権の功を認識できないのは致命的な歪み」

 3年前には、こうもつづっていました。

 山上容疑者のものとみられるツイッター:「安倍政権に言いたい事もあろうが、統一教会と同視するのはさすがに非礼である」

■世界平和統一家庭連合 報道機関各社に向けて声明文

 17日夜、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)は、報道機関各社に向けて声明文を出しました。

 事件について、「山上家庭を襲った悲劇に対しては哀憐の情を禁ずることができません。山上徹也容疑者の母親が救済を求めて当法人の信仰を持つに至ったにもかかわらず、結果として山上家庭にこのような悲劇が起きてしまったとするならば、山上家庭の救済と幸福をもたらす上において、当法人が十分に支えきれなかったことを率直に認めざるを得ません」などとコメントしています。

(「羽鳥慎一 モーニングショー」2022年7月18日)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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