その名も「ウニッコリー」 海の“厄介者”が、ある食材で大変身!(2022年7月17日)

その名も「ウニッコリー」 海の“厄介者”が、ある食材で大変身!(2022年7月17日)

その名も「ウニッコリー」 海の“厄介者”が、ある食材で大変身!(2022年7月17日)

海藻やサンゴを食べつくし、食用にも向かない海の厄介者・ガンガゼウニが…
地域の特産品を食べさせることで、あの高級食材に大変身。
地元の方も新たな特産品と期待する…その名もズバリ、ウニッコリー その正体とは?!

愛媛県南宇和郡(みなみうわぐん)愛南町(あいなんちょう)。
愛南町海洋資源開発センター 清水陽介さん
「この黒く見えるのが、全部ガンガゼになります。ガンガゼっていうのは基本美味しくなくて、一般的に流通はされていないウニですね」

海藻やサンゴなど、なんでも食べてしまい磯焼けの原因にもなるガンガゼウニ。

愛南町海洋資源開発センター 清水陽介さん
「私も海の生物が好きなもので、殺してしまうだけだともったいないっていうことで」

このガンガゼウニを、できればおいしく食べてあげたい、と思った清水さん。

愛南町海洋資源開発センター 清水陽介さん
「(ガンガゼウニは)魚を食べると魚の生臭さとか、海藻あげても結構えぐみとか苦みが抜けなかったんですけど」

食べたものが、そのまま身の味に反映される性質のガンガゼウニに、愛南町の特産品であるブロッコリーを与えてみると…

愛南町海洋資源開発センター 清水陽介さん
「ブロッコリーをあげるとその苦みとかえぐみっていうのが結構なくなりましたね。(ガンガゼウニは)結構単純な体の構造していますので、食べたらすぐ身の中に反映されてきますので、一か月くらいで十分味が変わっていきます」
そうなんです!ブロッコリーをエサに育てたガンガゼウニだから、ウニッコリー!
出荷前、河内晩柑(かわちばんかん)という柑橘も与えて味にさわやかさもプラス。
そうすることで、ウニッコリーと天然のガンガゼウニでは、味も色味も全く違うものになるんです!
今回は特別に、ウニッコリーが食べられるこちらのお店で、食事中のお客さんに試食していただきました。

ウニッコリーを試食したお客さん(1)
「すごいとろける!おいしい、やわらかいし。普通のウニと変わらない、すごいトロトロ」

ウニッコリーを試食したお客さん(2)
「うん、いける、私、ウニはちょっとあまり食べない方やけど、これはいける。でも、悪いことしたウニを食べ物にしてくれるなんてありがたいことやね。素晴らしいね、発想が」

と、お客さんの反応は上々!ウニッコリーを販売するお店は…

ゆらり内海 芝田ちず総務課長
「愛南町の特産品はいろいろあるんですけど、このウニッコリーも特産品の一つに加わるといいなと思います」

ウニッコリーは今後、知名度が上がり生産も安定していけば、ウニよりも安い価格で提供していきたいといいます。愛南町は、これからもウニッコリーでみんなニッコリ!

サタデーステーション
取材:鈴木闘匠
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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