東京・六本木で突然強い雨 東京23区、西部に大雨警報 3連休は関東も厳重警戒(2022年7月15日)

東京・六本木で突然強い雨 東京23区、西部に大雨警報 3連休は関東も厳重警戒(2022年7月15日)

東京・六本木で突然強い雨 東京23区、西部に大雨警報 3連休は関東も厳重警戒(2022年7月15日)

 気象庁は15日夜からの大雨を警戒し、全国で初めて線状降帯予測情報を九州の北部と南部に発表しました。各地で道路が冠水するなど被害が相次いでいますが、15日午後、東京23区西部でも大雨警報が出されました。

 梅雨明けしたはずの日本列島。

 日本各地は、「梅雨末期のような」大雨に見舞われています。

 湿った空気や上空の寒気の影響で、東日本でも活発な雨雲が掛かり、神奈川県では平塚などで今年一番の強い雨が降りました。

 厚木市では大学に向かう途中、冠水した道路で立ち往生する学生の姿が…。

 用水路が溢れ、すっかり重機が水に浸かってしまったのは静岡県。西部では今年一番の激しい雨を観測しています。

 仙台市でも道路が冠水。

 付近の住民:「玄関前もどんどん流れて、びっくりして出てみたんですよ、そしたら何が何だか最初分からなくてね」

 でもこれは、大雨の影響ではなく水道管の損傷。

 住民が撮影した映像を見ると、画面の奥の方で水が勢いよく吹き出しているのが確認できます。

 雨に加えての災難。およそ2万世帯以上に、断水や水の濁りなどが発生しているとのことです。

 一方、西日本では一足先に雨雲が猛威を振るっていました。

 早朝の宮崎市では活発な前線の影響で、九州に発達した雨雲が掛かり、記録的な大雨となりました。

 宮崎県のえびの市付近や高原町付近では、記録的短時間大雨情報が出されました。

 取材中にも、雨はさらに強さを増します。

 用水路の排水能力を超えて水が流れ込んだのか、合流地点では水が渦を巻き、用水路の外側にもあふれ出していました。

 高原町に隣接する宮崎県の都城市。通勤時間帯で、車の交通量もありますが、強い雨でかなり視界が悪くライトをつけて走行しています。

 道路が冠水して、川のような状態になっていますが、排水溝から水が噴き出している場所も。

 通行する車も思わず停車して迂回。慎重によけて通りますが、水柱は真横を通る車のドアの高さまであることが分かります。

 車内から撮影された映像を見ると、反対車線を走る車が立てた波がこちらの車にぶつかる度に車体が揺れます。

 近所の人:「(Q.どんな降り方でした?)雷とかすごくて、ワイパーすごく動かさないと、動かしてもちょっと見えない感じだったので怖かったですね。普通の雨とは違う感じですね」

 鹿児島県の伊佐市では午前8時ごろ、牛尾川から水があふれ、住宅が浸水などの被害を受けました。

 水が引いて早速、道路の清掃を始めた住民に話を聞きました。

 近所の人:「(Q.昨夜の雨はすごかったですか?)今朝がたですよ」「(Q.短時間でですか?)そうですね、1時間くらい」

 わずか1時間ほどの雨で、あっという間に1メートルほどの高さまで冠水したそうです。

 およそ10キロ離れた同じ伊佐市にある曽の滝の15日朝の映像。

 「東洋のナイアガラ」と言われる美しい滝ですが去年7月、大雨で展望所や橋が流出。復旧工事を終え、4月に竣工式があったばかりでしたが…。

 観光ガイド:「(水位が)展望所の高さから、1メートルちょっとしかなかった。水量がそこまで上がってきていました。また去年の二の舞いと感じた」

 室内に入った水をかき出すスタッフ。よく見ると、部屋の奥にはぐったりした様子のワンちゃん。心配そうに外の雨を眺めるワンちゃんも。

 大雨に見舞われた動物園「長崎バイオパーク」。出入りする動物のために段差をなくしている構造なのか、扉を開けると流れる水がもうそこまで迫っています。外では、ウサギが隅でうずくまっていました。

 突然の大雨に、わずか数分でこの状態だったそうで、スタッフは大忙しでした。

 長崎バイオパーク広報担当・春岡俊彦さん:「やっぱり雨に強くない動物っていうのもいますので」

 九州地方整備局と福岡管区気象台の会見:「15日夜から16日午前中にかけて線状降水帯が発生して、大雨災害発生の危険度が急激に高まる可能性があります」

 16日から始まる3連休、各地で多くの人出が見込まれるなか、関東でも猛烈な雨が降る危険性が高まってきました。

 15日夜から九州各地で大雨の危険性が高まっています。

 九州地方整備局と福岡管区気象台の会見:「15日夜から16日午前中にかけて線状降水帯が発生して、大雨災害発生の危険度が急激に高まる可能性があります。線状降水帯が発生すると、現在予想している雨量以上の大雨となる可能性があります」

 気象庁は15日、「線状降水帯」に関する予測情報を全国で初めて九州北部と九州南部に発表しました。

 線状降水帯は次々と発生する発達した雨雲が列をなし、数時間にわたってほぼ同じ場所を通過、または停滞することで作り出されます。発生した場合は、局地的に大雨となる恐れがあります。

 九州地方整備局と福岡管区気象台の会見:「災害に対する備えが必要です。市町村が発令する避難指示などに留意願います」

 線状降水帯の予測情報を受けて熊本では、住民が早めに避難ができるよう、避難所が開設されました。

 一方、この3連休を控え、九州だけでなく関東や東北など広範囲で大雨に警戒が必要です。

 特に16日になると、活発な雨雲は東海から関東地方へと移動しています。静岡から関東は16日にかけて、発達した雨雲が来るため、猛烈な降り方になる恐れがあります。

 16日夕方にかけて予想される雨の量は、九州で250ミリ。四国、近畿、東北で150ミリ。東海で120ミリ。関東甲信で100ミリとなっています。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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