車が濁流に飲まれる“一部始終”局地的大雨の被害状況が明らかに(2022年7月13日)

車が濁流に飲まれる“一部始終”局地的大雨の被害状況が明らかに(2022年7月13日)

車が濁流に飲まれる“一部始終”局地的大雨の被害状況が明らかに(2022年7月13日)

13日は、東北で記録的な大雨となりました。宮城県内の各地で今年一番の雨量を観測。仙台市内を流れる七北田川は、一時、氾濫危険水位を超える事態になりました。

局地的な大雨から一夜明けた埼玉県鳩山町。被害の状況が見えてきました。

水に浸かった畳や家具が運び出されていました。家族総出での後片付けです。
住民:「10分~20分の間に(水が)来てしまったので、対策も逃げようにもできなくて。レスキューの要請もしたけど、『とりあえず2階に避難してください』という指示だったので、ひたすら待っていた感じ。本当に生きた心地がしなかった」
女性は、非常用の懐中電灯と水の入ったペットボトルだけを持って2階に上がり、停電した夜をすごしたそうです。

鳩山町に被害をもたらした観測史上最大の雨を捉えた映像を見ると、12日午後6時半過ぎ、まだ普通に傘をさして歩ける状態でした。それが7時を過ぎると、滝のような雨に。30分ほどで、一帯が水に浸かります。その後もどんどん水位を増していき、濁流が流れ込んできました。すぐそばを流れる鳩川が増水した影響とみられます。

水に流され、脱輪した車に乗っていた親子よりますと、予想外の天気の急変だったそうです。
車が流された人:「雨はザーザー降っているけど、家の前の道路は歩けるくらい。だから大丈夫だろうと思って、普通に走っていたら、水が上がってきて、もう進めないと思って、後ろに下がろうと思ったら、右にぷかぷか浮いて流れて行っちゃう感じで怖かった」

この付近では、妊婦の乗った車も立ち往生して、救出まで2時間半以上かかりました。流れが強く、水の深さは首くらいまであったため、消防隊員もなかなか近づけなかったそうです。

鳩川とその支流では、2本の橋が折れ、水没しているのが見つかりました。土砂崩れは、少なくとも10件、確認されていて、復旧が急がれます。

12日、鳩山町には、土砂災害警戒情報と3回の記録的短時間大雨情報が出されました。ただ、町は、垂直避難の呼び掛けなどにとどめ、避難情報を発令していません。
鳩山町の担当者:「避難中の住人が被災する恐れもあり、難しい判断だった。また、台風などと違って、急な大雨だったため、避難所の開設なども、残っていた職員だけで対応せざるを得なかった」

埼玉県・大野知事:「鳩山町で300ミリ後半台の雨が降る。通常では考えられない状況が起こった。熊谷気象台の当初の予測とも違って、雲が流れずにずっととどまった。異常な状況が繰り返し起こることを前提に高いレベルの警戒態勢、最悪の場合には、迅速に夜でも移動してもらえる態勢を作っていきたい」

予断を許さない状況は14日以降も続きます。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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