サンマ価格高騰 専門店は困惑「小ぶりで脂のり少ない」…“奇跡の箱売り”1匹33円も【もっと知りたい!】(2022年10月5日)

サンマ価格高騰 専門店は困惑「小ぶりで脂のり少ない」…“奇跡の箱売り”1匹33円も【もっと知りたい!】(2022年10月5日)

サンマ価格高騰 専門店は困惑「小ぶりで脂のり少ない」…“奇跡の箱売り”1匹33円も【もっと知りたい!】(2022年10月5日)

 価格が高騰する秋の味覚・サンマ。そんななか、“奇跡の箱売り”と銘打ち、45匹のサンマを1匹あたり33円で販売する鮮魚店が、注目されています。なぜ、こんなに安く売れるのでしょうか?

■専門店も困惑「小ぶりで脂乗り少ない」

 訪れたのは、東京・目黒にあるサンマ専門店。看板メニューは、今が旬「さんまの塩焼き」です。

 この店では、創業から33年間、価格を据え置いてきました。しかし…。

 目黒のさんま菜の花 茶屋坂店・長倉淳店長:「4~5年くらい前から、だんだんとれなくなったと言い始めて、今に至るという感じ。(仕入れ)価格としては、びっくりびっくり。大きさも小ぶりで。小ぶりということは脂の乗りも少なく、ちょっと苦戦している」

 今後も、サンマは看板商品のため、価格は据え置き、なるべく大きなものを塩焼きに回して、小振りなものは別の料理に使っていくといいます。

■“不漁”要因の一つ…中国「先取り」

 宮城県の女川港では先月28日、今シーズン初めてサンマが水揚げされました。

 第3太喜丸・菅野清隆漁労長:「今年も前半は本当に魚が細くて。だんだん魚が大きくなって、脂も乗った魚がとれ出してきたんで。今からが本番」

 しかし、まだサンマは1匹100グラム前後の小ぶりなものが中心です。

 ここ数年、不漁が続いているサンマ。大きな要因の一つとされるのが、近年急増している中国や台湾のサンマ漁です。サンマは、太平洋から回遊して北から、日本列島に近付いてきます。

 中国や台湾はそれよりも先に公海上でとる、いわゆる「先取り」を行っているのです。

■「奇跡の箱売り」注文殺到 600箱販売

 今や、高級魚になりつつあるサンマ。しかし、サンマを格安で販売する店を見つけました。

 「奇跡の箱売りセール」と書かれた、サンマの箱売り。都内だと1匹200円程度で売られているサンマが、1箱45匹で1500円。1匹あたり33円という、驚きの安さです。

 一和鮮魚店・木島和哉店長:「今年はサンマも高い高いと言われているなかで、少しでも手を出しやすくしたかった。企画、イベントとしてやれば、注目されるかなと思った」

 この鮮魚店の場所は、札幌市です。近くの市場に直接出向き、安く買い付けているため、この価格が実現できるといいます。

 木島店長:「得はしてない、間違いなく。結構、破格かなと思って。今年、多分500箱か600箱は売ってるなと。自分でも、びっくりする」

 SNSで告知をしたところ、地元だけでなく、日本中から反響が寄せられたということです。

 木島店長:「ここまで売れるとは思わなかった。反響呼ぶとは思わなかった。全国から問い合わせがあるなかで、それにも応えていきたいというのが、僕の気持ち。東京を含めて、どうにかサンマを送れる方法はないかと考えている」

(「グッド!モーニング」2022年10月5日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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