“第7波”尾身会長も認識 すでに現場は対応苦慮…「BA.5」肺でも増殖しやすい可能性(2022年7月12日)
新型コロナウイルスの感染が拡大している。政府分科会の尾身茂会長は11日、「すでに第7波に入っている」という認識を示した。
■“第7波”突入…自宅療養者への対応苦慮
政府分科会・尾身茂会長:「事実として、先週・今週比の上がり方のスピードが速くなっていますよね。“第7波”というものに入っているということは、普通の常識では、そういうことなんだと思います」
11日、東京都が確認した新たな感染者は、10歳未満から100歳以上の6231人で、先週の同じ曜日から2.2倍以上の増え方だ。
すでに現場では、自宅療養者の対応に追われていた。
国立市職員:「発熱されている?ご主人と娘さんが発熱始まったのは、いつぐらいですか?」「(電話の件数が)先週より倍以上にはなっている」
■職員の負担増も…“配送業務”一部委託予定
東京・国立市では、独自に生活物資の支援を行っており、症状が軽い人向け、そして、比較的重い人向けの2つのセットを用意している。
国立市職員:「(症状が重い人向けの)Bセットは、白米が5食、おかゆとして5食。のどが痛いということで、のどあめが入っている」
11日は8世帯分、15食が配送された。
国立市では、感染者急増による職員の負担を軽減するため、業務の一部を委託する予定だという。
■「BA.5」18.3倍…肺で増殖しやすい可能性
さらに、国内で置き換わりが進むオミクロン株の亜種「BA.5」の存在にも、注目が集まっている。
ヒトの肺の細胞を使った最新の実験によると、これまで主流だった「BA.2」と比べて、「BA.5」はウイルスの増殖量が18.3倍も多かった。
つまり、オミクロン株は気管で増殖し、重症化しにくいとされてきたが、この「BA.5」という亜種は、肺でも増えやすい可能性がある。
実験を行った東京大学医科学研究所の佐藤佳教授は、「BA.5はデルタ株が持っていた、肺で増えやすいという特性を獲得したオミクロン株という言い方もできる」と話した。
(「大下容子ワイド!スクランブル」2022年7月12日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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