「政党は政策を実現するための道具」“来年で引退”の理由は?維新・松井代表に聞く(2022年7月10日)
安倍元総理が応援演説中に凶弾に倒れるという、民主主義の土台を揺るがす事件を経て、参議院選挙は10日に投開票日を迎えました。
◆日本維新の会・松井一郎代表に聞きます。
(Q.参議院選挙を機に代表を辞任する意向であるということですが、改めてご自身の意思を聞かせてください)
来年の春の、大阪市長の任期をもって政界を引退する、政治家をやめるとはっきりしています。
やめることが決まっている人間が、いつまでも代表をやるべきではないと思っています。
(Q.維新の会にとって今、非常に大事な時ではあると思います。なかなか全国区になれず、壁に来ているように思いますがどうですか?)
大阪では僕が知事を2期やり、今は市長をやっています。実際に行政権を持っていますから、色んな形で施策を実行・実現できています。
そういうことに対して評価をしていただいていると思いますが、なかなか大阪以外のエリアに行くと、その実感というものが受け止めていただけない。
ちょうど維新の会が国政政党として初めてチャレンジしたのが2012年です。ちょうど10年経過しました。
次の10年で、政党として国民の皆さんから頼られるというか、全国で政権を担える可能性があるんじゃないのと思われるような政党を作ってもらいたいと思います。
(Q.これから政権を担い得る政党として、国民に認知してもらうために何が必要ですか?)
大阪以外で、例えば行政権を持っているエリアがないということですね。
我々は国会議員を頂点としたピラミッド型の政党ではありませんから、地方議員も国会議員もそれぞれ横に並んで役割分担の政党です。
自民党のように基礎体力をつけていくためには、都道府県・市町村それぞれの議会の第一会派を地方議員で担えるように、コツコツと勢力を広げていくしかないと思います。
(Q.もし自民党が、松井代表が思うようなちゃんとした改革保守政党になれば、逆に日本維新の会は存在意義を失っていく。そこに難しい矛盾をはらんでいるような気もしますが、どうですか?)
それで良いんですよ。政党は、掲げた政策を実現するための道具ですから。
我々は政党を維持するために選挙で勢力を伸ばしているのではなく、掲げた政策を実現するための道具なんです。
だから、自民党がやってくれれば、維新の存在感がなくなっても、それはそれで良いです。
我々の子どもや孫が、この国で安全に安心して暮らせるなら、それが一番良いんですから。
でも、僕が自民党にいる時に、大阪でこれは自民党じゃ無理だなと思ったから、大阪維新の会という地方の政治集団を作りました。
政党のために政治をやっているのではないので、自民党に本当にやってもらいたいと思います。
(Q.松井代表の次を担っていく人たちに何を託したいと思っていますか?)
初心忘れず、約束を守って、身分にこだわらず、納税者の目線で税金の使い方を決めてもらいたいと思います。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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