防災ブザーで水中から“SOS” 事故で家族失った開発者親子の思い(2022年7月7日)

防災ブザーで水中から“SOS” 事故で家族失った開発者親子の思い(2022年7月7日)

防災ブザーで水中から“SOS” 事故で家族失った開発者親子の思い(2022年7月7日)

 水難事故をなくしたい。画期的な防災ブザーの開発の裏には、事故で家族を失った親子の思いがありました。

 海水浴などで溺れてしまった場合に怖いのが、周りに気付いてもらえないこと。

 防災関連グッズの企画・開発などを行う「YOSIX」は、そんなもしもの時に水場で使える防災ブザー「フロートホーン」を開発しました。

 電気を使わずにガス缶を使って笛を鳴らすため、水中でも使用可能。

 緊急時にストッパーを外すとフロートホーンが水面まで浮かび上がり、大音量で周りに助けを求めることができます。

 YOSIX営業担当・片上郁也さん:「私が小学校低学年ぐらいころ、川に入った時に流れが急で引き込まれてしまった。必死に手足をばたつかせながらもがき、声を上げることが難しい。水難事故は子どもの被害が多い。お子さんや高齢者にも使ってもらいたい」

 5歳の娘がいるという片上さんは、子どもを守りたいという思いから家族で会社を設立。

 フロートホーンを開発したのは船の安全装備の設計に携わっていた片上さんの父親です。

 YOSIX代表・片上義基:「水場に関して、どうして防犯ブザー的な警報器がないのかと。家族の溺死(できし)をきっかけに4年前から開発を行っている。私の母が亡くなった4年前の溺死事故。それが冬だったが、私が最初に開発を手掛けて特許出願をしたのが、その夏です」

 自分たちと同じ思いをしてほしくない。画期的な商品には家族の思いが詰まっていました。

 YOSIX営業担当・片上郁也さん:「夏も始まり海水浴なども多くなるが、毎年のように事故の被害に遭われて亡くなる方が少しでもいなくなるように、トラブルに備えて頂きたいという思いです」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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