ロシア「戦勝記念日」後も激しい攻撃・・・米『武器貸与法』復活 第二次世界大戦以来(2022年5月10日)

ロシア「戦勝記念日」後も激しい攻撃・・・米『武器貸与法』復活 第二次世界大戦以来(2022年5月10日)

ロシア「戦勝記念日」後も激しい攻撃・・・米『武器貸与法』復活 第二次世界大戦以来(2022年5月10日)

ロシアの『対ドイツ戦勝記念日』から一夜が明けましたが、ウクライナ東部マリウポリの製鉄所では、ロシア軍が激しい攻撃を続けています。

ウクライナ国防省、モトゥジャニク報道官:「ロシア軍はアゾフスタリ製鉄所に対し、砲撃などで襲撃作戦を実行している。長距離爆撃機による爆撃が再開される可能性がある」

広い地下空間を持ち、要塞と化している製鉄所。攻撃は空爆や砲撃だけにとどまらなくなるとの見方が出ています。

マリウポリ、ラシン市議:「たった今、マリウポリの仲間から知らせがあり、11日にアゾフスタリ製鉄所に向け、化学兵器を使った攻撃があるようだ。明日から外出しないよう住民に注意を呼び掛けている」

アゾフスタリ製鉄所からは先日、民間人が避難し、ゼレンスキー大統領も救出はほぼ完了したとしていました。ところが、ドネツク州のキリレンコ知事は「(製鉄所に市民が)100人以上いることは確か」としています。

一方、東部では、ハルキウ周辺のようにウクライナ軍の反撃でロシア軍が苦戦しているところも。今後の攻防のカギを握る場所があります。

アメリカ国防総省、カービー報道官:「我々の分析では、ロシア軍は北部からドンバス地方へ段階的に侵攻している。その拠点となるのがイジュームだ」

ロシア軍に制圧されたイジュームは、ドンバス地方への玄関口ともいわれる街です。ロシア軍の南下を許せば、前線のウクライナ軍は補給もままならず、窮地に立たされることになります。ただ、そのイジューム周辺でも今、ウクライナ軍の反撃が続いているようです。

イジューム、マツォキン副市長:「ウクライナ軍は、ハルキウやイジューム方面に強力な反撃を行っている。占領されていた村がほぼ毎日解放されている」

形勢を変えることができた要因の一つが、海外から提供された武器です。

イジューム、マツォキン副市長:「最近、海外から提供された武器が届いた。オーストラリア・スロベニア・チェコ・ポーランドから色々頂いた」

アメリカからも兵器が続々と提供され、国防総省の高官は、予定された榴弾砲のほとんどが現地に到着したと明らかにしています。アメリカはさらに、第二次世界大戦以来の踏み込んだ策に打って出ました。『武器貸与法』の復活です。

アメリカ、バイデン大統領:「この法案もウクライナを支援する我々の重要な手段となる。ウクライナは、プーチンの残忍な戦争から国と民主主義を守ることができる」

第二次大戦当初、ナチス・ドイツは瞬く間に進撃し、ヨーロッパ各地を占領していきました。劣勢に立たされたイギリスは、当時まだ参戦していなかったアメリカに支援を求めます。これを受け、ルーズベルト大統領が提案し成立したのが、武器貸与法です。この法律は後にドイツが侵攻したソ連にも適用され、アメリカから数々の兵器が提供されました。

こうして連合国側の勝利につながった武器貸与法。その復活によって、ウクライナなどに武器を貸し出す際の手続きがスピーディーになります。

アメリカ、バイデン大統領:「ウクライナ人は日々命をかけて、常軌を逸した残虐行為に立ち向かっている。その代償は決して小さくはないが、侵略に屈する代償の方がはるかに大きい」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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