全国でコロナ新規感染者数が約一か月ぶりに3万人超　　政府は旅行支援は延期検討｜TBS NEWS DIG

全国でコロナ新規感染者数が約一か月ぶりに3万人超　　政府は旅行支援は延期検討｜TBS NEWS DIG

全国でコロナの新規感染者が5月26日以来　約1か月ぶりに3万人を超えました。感染者数は全都道府県で前週を上回りました。そんな中、政府は観光支援策をどう考えているのでしょうか？4回目のワクチン接種は必要でしょうか？スタジオで解説します。

■第7波到来か…コロナ感染再拡大

井上貴博キャスター：
全国で新規感染者が3万人を超えるのは5月26日以来、約1か月ぶりです。第6波のピーク（2月5日）が全国で10万4169人でした。このときと流行っている株が違うということを考えて一概に比較はできませんが、7月5日時点で3万人超の3万6187人でした（前週同曜日比＋1万6806人）。

そして、全都道府県で新規感染者数が前の週を上回りました。島根、愛媛、熊本の3つの自治体は過去最多です。新規陽性者はこれからも増えていくことが想定されます。その中で重症化率・致死率がどうなっていくのか、そして政府は観光支援策をどう考えているのでしょうか。

＜全国旅行支援＞
宿泊とクーポン合わせて1人1泊あたり最大▼1万1000円分の補助を出そうというものです。開始時期は「7月前半から」としていました。

木原官房副長官（6日）
「今後、感染者数の増加も懸念され、注視することが必要な状況にある」

政権の幹部
「いま感染状況が上昇傾向にある中で、感染を広げるようなことをやるのは考えにくい」
→開始延期の方向で検討、来週後半に判断

そもそも、夏のある程度旅行需要がある中でやるべきなのか、旅行需要が下火になった秋でもいいのではないか、そういった声も出ているようです。

■人の移動が増える時期　新型コロナの感染は今後どうなる？

ホラン千秋キャスター：
水野さん、これまでも様々な議論がなされてきたわけですが、観光支援策でなくても多くの方が移動することが増える時期です。新型コロナウイルスの感染は今後どうなっていくとお考えでしょうか？

グローバルヘルスケアクリニック 水野泰孝院長：
移動と感染拡大は直結しないと思います。旅行に関しては、そこに行って何をするかということになります。1月にオミクロン株が国外から入ってきて急激に増えたわけですが、今、増え方としては1月の最初の頃と同じような状況で、発熱者が増えている、あとは検査の陽性率も増えています。ただ1月と若干違うところは、ワクチンを3回接種している人でも陽性になる人はかなり増えている。それから6月から渡航が緩和されて、海外から帰ってきても検疫で検査をしない方も増えているので、そういった方の陽性者が増えている実感はあります。

ホランキャスター：
これまでも夏に感染者が増える、冬にも感染者が増えるというパターンを繰り返しているわけですが、今後も続きそうでしょうか？

水野泰孝院長：
季節性が一致するかというのはなかなか難しいところありますが、東京、関東は先週梅雨明けをして一気に暑くなったので、エアコンの効いた部屋で窓を閉め切った状態で、宴会とか飲み会とか会話の機会が多いとやはり “3密”の状況になるので、広がり方は早かったのかなとは考えます。

ホランキャスター：
秋元さんは全国の生産者とお話される機会が多いと思いますが、全国的に感染者が増えていることについて、皆さんどのように気持ちを保っているのでしょう？

オンライン直売所「食べチョク」秋元里奈代表：
今はそんなに生産者さんには影響は出ていなくて、飲食店は普通にやっていますし、ようやく人が戻ってきたという話は聞きますね。8月に旅行を入れている人もいると思うので、そこにどういった影響があるかは気になります。

■4回目のワクチン接種は必要？

井上キャスター：
これからは治療薬の開発も急がれるわけですが、ワクチンについてです。

＜4回目のワクチン接種について＞
木原官房副長官（6日午前中）
「人と人との接触はこれから増えます。4回目接種により高い重症化予防効果を得ることができるので、対象者に関してはできるだけ早くお願いします」

＜対象＞
▼3回目接種から5か月以上が経過
▼60歳以上および基礎疾患のある18歳以上　など

ワクチンについては、全国の3回目接種が62%までいきました。
年代別では、オミクロン株の重症化率の低い世代はワクチンの接種率も低くなっていきます。そして3回目の発症予防効果ですが、（1）ファイザー2回接種（2）3回目にモデルナ（3）3回目にファイザー、どれもほぼ同じことが言えます。オミクロン株に関しては、発症予防効果は20週以降「ほぼ効果がなくなる」というのです。

ホランキャスター：
5か月ほどで（ワクチンの）効果がどんどん下がっていってしまうんですね。

水野泰孝院長：
今、陽性になる方でワクチン接種歴が3回ある人がワクチンを打った時期は2月か3月ぐらいなんです。今、7月なのでこのデータに一致するのかなと思います。これまでの従来株のワクチンを何度も打ってもこういったデータが出ている以上は、先に進むような対応を取らなくてはいけないのではないかなと考えます。

ホランキャスター：
新しいワクチンを作るにしても…（https://newsdig.tbs.co.jp/list/article?id=jnn-20220706-6027602）

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