沖縄『まん延防止』要請へ 成人式前日に中止・・・観光業はキャンセル続出(2022年1月5日)

沖縄『まん延防止』要請へ 成人式前日に中止・・・観光業はキャンセル続出(2022年1月5日)

沖縄『まん延防止』要請へ 成人式前日に中止・・・観光業はキャンセル続出(2022年1月5日)

新型コロナの感染者数が全国的に増えるなか、4日に続き、5日も最も多いのが、沖縄県です。

1カ月前の新規感染者数は、わずか5人でした。今年に入り、倍増を続けていて、5日の623人は前日の約2.8倍です。沖縄で600人を超えるのは、去年8月28日以来です。

沖縄県・玉城デニー知事:「感染が広がった要因としては、基地関係者を中心に拡延されていました。本日の在沖米軍の新規陽性者は6名ですが、4日は164名と、いまだ流行に歯止めがかかっている状態とはいえません」

沖縄県によりますと、ゲノム解析の結果、先月26日の検体では15%だったオミクロン株が、30日の検体では97%に達していたということです。これにより、9割がオミクロン株に置き換わったとみています。

那覇市内にある、無料で検査が受けられるセンターには、朝から行列ができていました。

検査に来た人:「単身赴任をしていて、沖縄に帰省していた。5日に帰るので、心配なので」「6日に出産なので、PCR検査を病院が受けてから来てということだったので。不安です、めっちゃ」「成人式前に、念のために受けに来ました。年末だったので、人ともいっぱい会ったので」

10日の成人の日を前に、すでに成人式を行っている自治体もありますが、急きょ、中止を決めたところもあります。

沖縄本島北部の国頭村。式に参加予定の新成人57人のうち、24人が2日の夜に集まって飲食し、そのうち1人の感染を4日に確認。残り23人が、濃厚接触の疑いがあるとして自宅待機となり、式前日の4日夜に、中止を決定しました。村は、会場だった体育館を開放し、濃厚接触の疑いがない新成人が見学できるようにしました。

東京から帰省していた新成人:「中止を聞いた時は『来たい』と言っている人もいたので、悔しいとか残念という方も多かったのも事実だし、やっぱり残念だなと。女子だけで写真撮るくらいなら、同級生全員で迎えたいというのが本音」

感染急拡大の影響は、観光業にも及んでいます。那覇市の国際通りにあるホテル。年末年始は予約が好調で、9割程度が埋まっていたといいます。しかし、4日からキャンセルが出始めています。

『ホテルパームロイヤルNAHA国際通り』高倉直久総支配人:「5日だけで予約入りよりキャンセルの方が多くて、数十件のキャンセルが出てしまっている状況。まさかの3倍4倍という数が感染したという発表を受け、非常に驚いています」

玉城知事は、まん延防止等重点措置を要請する考えを示しました。

沖縄県・玉城デニー知事:「まん延防止等重点措置の要請も含めた、さらなる警戒レベルの引き上げ等も想定しつつ、具体的な内容を検討しているところであり、6日の感染症対策本部会議で方針を決定したい」

沖縄で前回、まん延防止等重点措置が適用されたのは、去年4月~5月の約1カ月間。その後、緊急事態宣言に移行しました。

国際通りにあるステーキ店は、観光客だけでなく、地元客も多く訪れます。

『ごりらパンチ国際通り店』松長優店長:「年末年始はものすごく良かったですね。良かったといっても、2年前の3分の1ぐらいまで減っているんですが。これから募集をかけてスタッフを増やしていこうかなって矢先に、また感染者数が増えて、どうしようかなと思っています。どうにか持ちこたえたんですが、また“まん延防止”になると、しんどいですね」

三が日が明けてからは、客足が急に落ちてきたといいます。感染の急拡大には、不安しかありません。

沖縄県は6日にも政府に、まん延防止等重点措置を要請する方針です。期間は、9日~今月末までを検討しています。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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