増水した川“中州に男女7人”ヘリ救出の一部始終…各地で“猛烈な雨”激しいひょうも【羽鳥慎一 モーニングショー】(2022年7月4日)

増水した川“中州に男女7人”ヘリ救出の一部始終…各地で“猛烈な雨”激しいひょうも【羽鳥慎一 モーニングショー】(2022年7月4日)

　九州に向かって進んでいる台風4号の影響などで、3日は各地で猛烈な雨となりました。兵庫では、増水した川の中州に男女7人が取り残され、ヘリコプターで救助されました。

■増水で“中州に7人”…ヘリ救出の一部始終

　川の中州で身をかがめ、救助を待つ人たちがいます。

　救助の様子を見ていた人：「男女のグループが岩肌で、四駆みたいなラジコンを操作しているのが見えて。ちょっと水やばくない？ってなって。え？帰れる？あの人たち、みたいな感じになりました」「救助開始が午後3時20分ですね。ロープが下り始めて、スタートという感じでした」

　消防ヘリからロープで降りた救助隊員が、取り残された人を抱えて上がっていきます。

　救助の様子を見ていた人：「皆、硬直というか。どうしたらいいんだろうみたいな。レスキューの人が大丈夫ですよ、みたいな。体を支えながら」

　ヘリの下は、激しい濁流。救助作業は慎重に進められていきます。

　救助の様子を見ていた人：「対岸側には、駐車場があるんですけど、そこに送り届けて。またヘリコプターが中州に戻って、3人の救急隊が交互に（救助される）人と一緒にヘリコプターにつり下げられて送られるみたいな感じです」

■「観光名所」上流で…7月観測史上最多の雨

　取り残された現場は、兵庫県加古川の中流にある「闘竜灘」です。

　普段は、落水の豪快なリズムと四季折々の水模様が楽しめ、飛び鮎の名所としても有名な観光名所です。その姿は、3日は一変しました。

　現場付近では、大雨は降っていなかったものの、上流の観測ポイントでは、正午ごろまでの1時間で84ミリと、7月の観測史上最も多い雨を観測しました。その雨の影響で、中流にある闘竜灘の水量が一気に増えたのです。

　現場の近くに住む人：「（いつもは）本当にからっからな感じで、少なかったんですけど。こんなに多くなっているのは」

■ヘリは慎重に岸へ「全員流されず無事救出」

　時間とともに激しさを増す川の流れ。午後2時半ごろ、消防に「中州に渡ったが、増水してきたので、岸に戻れなくなった」と通報が入ります。

　川に消防や警察が駆け付けると、中州には取り残された30代から60代の男女7人の姿がありました。ヘリによる救助が始まりました。

　男性を抱えた救助隊員が何度も手を振り、合図を送ります。動画の撮影者は救助の様子について、次のように話しました。

　救助の様子を見ていた人：「怖かったでしょうし、消防隊員につかまっている状態。うつむき加減みたいな、ガクッとしたような感じで」

　ヘリは慎重に、ゆっくりと岸へと近付いていきます。

　救助の様子を見ていた人：「見物人が多く見守っていて、心配そうに」

　岸に到着しました。

　救助の様子を見ていた人：「全員、流されることもなく無事に救出されたことは、こちらも見ていて、ホッとしたし。皆と一緒に拍手したような形ですかね」

■大雨被害の傷痕が…至る所で“道路冠水”

　台風4号から遠く離れた場所で相次いだ猛烈な雨。京都府には、記録的短時間大雨情報が出され、京都縦貫自動車道で土砂崩れが発生し、一部区間が通行止めとなりました。

　女性：「土砂崩れ、通行止め！」
　男性：「えー！どこかで降りなきゃいけない」

　一般道に降りると、大雨被害の傷痕が色濃く残されていました。道路は至る所で冠水。泥水が辺り一面を覆います。

　撮影者：「結構、深い水たまりみたいな感じで、道路があちこち冠水していたので。走れるか、車も止まらないか。その辺が心配になってきたという感じですね」

■激しい雷雨…サルもおびえ？身を寄せ合う

　大雨の影響は、愛知県でもありました。

　名古屋市では、道路が冠水。対向車とすれ違う度に、車の高さを超える水しぶきが上がっています。この道路では、車のタイヤの半分の高さまで水位が上がっています。

　小牧市では、道路が水であふれ、「止まれ」の文字がほとんど見えない状態になっています。

　車を走らせると、さざ波のような現象も起きていました。

　激しい雷雨があった犬山市。日本モンキーセンターのサルたちは、雷におびえているのか、身を寄せ合っていました。

■激しいひょう襲う「パチンコ玉よりも大」

　関東北部でも、大荒れの天気になりました。

　栃木県宇都宮市では、激しい雨と風のため、目の前の家があっという間に見えなくなっていきます。佐野市のゴルフ場では…。

　撮影者：「いきなりバケツをひっくり返したような雨になってしまって。みるみるうちに、20分から30分ぐらいで川みたいになっていった」

　茨城県では、雷雨とともに、激しいひょうが襲いました。

　撮影者：「カラカラに晴れていて、（天気が）いきなり変わったものだから、あれ？と思って」

　ひょうは、車の窓を激しくたたき付け、恐怖を感じた住民もいました。

　撮影者：「パチンコ玉よりも二回りくらい、でかいくらい。ひょうがもう少し大きくなったら、車とかの窓ガラスが壊れるのを見ていたので。それはちょっと心配しました」

（「羽鳥慎一モーニングショー」2022年7月4日放送分より）
[テレ朝ｎｅｗｓ] https://news.tv-asahi.co.jp/a>