「涙しない日はなかったし、これからもそう」盛り土崩落は“人災”か…遺族らが熱海市や静岡県に損害賠償求め提訴へ 熱海・土石流災害から1年|TBS NEWS DIG

「涙しない日はなかったし、これからもそう」盛り土崩落は“人災”か…遺族らが熱海市や静岡県に損害賠償求め提訴へ 熱海・土石流災害から1年|TBS NEWS DIG

「涙しない日はなかったし、これからもそう」盛り土崩落は“人災”か…遺族らが熱海市や静岡県に損害賠償求め提訴へ 熱海・土石流災害から1年|TBS NEWS DIG

静岡県熱海市で発生した土石流災害からきょうで1年を迎え、現場では遺族や住民らが黙とうを捧げました。また、被害者の会は土石流発生の責任の一端は行政側にあるとして、静岡県と熱海市を訴える考えを表明しました。

熱海市伊豆山の土石流が流れ下った現場です。いまだに被害の爪痕が至る所に残っています。1年が経ち、草が目立つところも多くなりましたが、ここには間違いなく人々の生活がありました。

ちょうど1年前、土石流被害が確認された午前10時28分、熱海市の伊豆山地区では鎮魂のサイレンが鳴り、各地で犠牲者に黙とうが捧げられました。

娘を亡くした 小磯洋子さん
「涙しない日はなかったですし、これからもそうだと思います。孫が母親と一緒に過ごす未来もとられてしまったことは、やっぱり許せない」
災害関連死で父を亡くした 伊東真由美さん
「この痛みを表す言葉は見つかりません。言葉にならないです」

熱海の土石流災害ではこれまでに27人の死亡が確認され、いまだに1人が行方不明のままです。

静岡県警 山本和毅本部長
「可能性がある限り諦めない。必ず見つけ出す」

土砂が流れ込んだ伊豆山港では、警察や海上保安庁などが行方不明の女性の捜索活動を200人規模で実施しましたが、手掛かりは見つかりませんでした。

多くの命を奪った土石流は人災だったのではないか。その責任を問う新たな動きも。

被害者の会 加藤博太郎弁護士
「静岡県および熱海市に対して、被害者の会として損害賠償請求を求める」

遺族らは、土石流の起点にあった盛り土を適切に規制しなかったなどとして、静岡県と熱海市を相手取り裁判を起こす考えを明らかにしました。

被害者の会 瀬下雄史会長
「事業者をしっかり管理できなかった、強い命令を持って工事を停止させることができなかった。熱海市の過失は大きい」

一方、行政側は責任についてあいまいな態度を貫いています。

斉藤栄熱海市長
「個別の責任については、まだこの場で申し上げる段階ではなく、今後の市の総括でお示しする」

遺族たちが違法な盛り土による“人災”だと訴える責任追及の動きはすでに進んでいます。

遺族たちは盛り土の土地所有者らを殺人などの疑いで刑事告訴し、警察は捜査に着手していて、司法の場でも盛り土の所有者らに損害賠償を求めた民事訴訟が始まっています。

さらに、別の住民グループも熱海市への責任を追及する裁判を起こすとしていて、1年経っても曖昧なままの責任の所在を明らかにしようとする動きは加速しています。

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